pickup article

カテゴリ

発達障害

【バランスボールの使い方】発達障害の子どもの体幹を鍛える方法とは

【バランスボールの使い方】発達障害の子どもの体幹を鍛える方法とは

バランスボールが埃を被っている…

子どもの運動能力を高めるためにバランスボールを購入したけど、正しい使い方がわからず、どう活用すれば良いのか悩んでいる方は多いはず…

お子さんが楽しみながら運動能力を向上させる方法を見つけたいという願いがある一方で、発達障害の特性を理解し、それに合った運動方法を探すのは難しいと感じているかもしれません。

バランスボールがただの遊び道具ではなく、お子さんの発達に大きな影響を与える可能性があることを知っていましたか?

 

この記事では、発達障害の子が弱いことが多い体幹をピックアップし、体幹を鍛えるためのバランスボールの使い方を紹介します。

バランスボールが邪魔に感じている方。捨てるのは、この記事を読んでからにしてください。

➤発達のプロ(理学療法士)とマンツーマンのオンラインレッスン

発達障害と体幹の重要性

体幹とは、体の中心部分、すなわち腕と足を除いた部分のことです。体幹が強いと、全身のバランスや協調性などが向上するため、子どもにとっては最も重要な部位のひとつです。

発達障害を持つ子どもたちは、体幹の弱さを認めることが多いです。これにより普段の姿勢は悪く、外出時も疲れやすいなど、日常生活にたくさんの課題を持つことがあります。体幹を強化することで、これらの課題を克服しやすくなります。

詳しくは体幹についてまとめているこちらの記事を参考にしてください。

バランスボールが体幹強化に適している理由

①不安定性が鍵

バランスボールの不安定さは、体幹の筋肉を常に動かし、バランスを取るために働かせることで、これらの筋肉を強化します。

「体幹が悪い=不安定」です。この状態で姿勢を保ち続けるのは難しいでしょう。姿勢を正そうとしても、楽しくもないことを子供はなかなかできません。

しかし、バランスボールを使い、より不安定な状態にして、楽しく遊ぶことで体幹を鍛えやすくなるのです。

全方向の運動

バランスボールを使うことで、前後、左右、そして回転運動など、体幹の筋肉を多方向に働かせることができます。さまざまな方向に動くボールを扱うには、力の入れ具合も臨機応変に変えないといけません。バランスボールに乗った時、体をくねくねさせてバランスを保つのは、いろんな筋肉が使われている証拠なのです。

 

これは感覚統合の面においても重要です。

感覚統合は、脳が様々な感覚情報を処理し、適切に反応する能力を指します。これは特に発達障害を持つ子どもたちにとって重要なスキルです。バランスボールを使用することで、以下のような感覚統合の側面が促進される可能性があります。

①前庭感覚の刺激:バランスボールを使った運動は、前庭系(平衡感覚)を刺激します。これは、体の動きや位置を感じ取る感覚で、バランスボール上での動きはこの感覚を活性化させるのに役立ちます。

②固有受容感覚の強化:固有受容感覚は、筋肉や関節からの情報を通じて、身体の位置や動きを認識する感覚です。バランスボールを使った多方向の運動は、体のさまざまな部分の固有受容感覚を刺激し、より良い身体認識につながります。

③触覚の統合:バランスボールの表面との物理的な接触は、触覚刺激を提供します。これは、触覚情報の処理を改善し、触覚に対する過敏性や不快感を減らすのに役立つことがあります。

 

感覚統合についてもっと知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

バランスボールを使った体幹トレーニングの効果

バランスボールを使うことで以下のような効果が期待できます!

①インナーマッスルの活性化:バランスボールは、表面の筋肉だけでなく、深層にある体幹の筋肉も鍛えることができます。これはインナーマッスルと呼ばれ、姿勢維持のために重要な筋肉です。

②姿勢の改善:体幹の筋肉が強化されると、姿勢が改善され、背骨の健康にも良い影響を与えます。

③運動能力の向上:体幹が強くなると、全身の協調性バランス能力の向上が期待できます。これにより、運動時のぎこちなさや、ふらふらした動きなどを改善することができ、スポーツ全般に良い影響をもたらします。

④学習面・生活面での変化:良い姿勢で座れることができることで、以前よりも集中力が向上するでしょう。さらに、体幹が固定し、安定感が高まることで、腕のコントロールが良くなることも期待できます。結果的に、箸や鉛筆の操作が上手になり、文字が上手くなる上手にごはんが食べられるようになるなどの運動面以外での効果も期待できます!

バランスボールの基本

①サイズをみて選ぶ

バランスボールのサイズはいくつかありますが、大人に合わせて買っても、上手に使いこなせず、バランスボールの効果を得られにくくなる可能性があります。さらには転倒し怪我につながることも考えるため、子どもに合わせて買う必要があります。

サイズの目安は以下の通りです。

バランスボールの直径 身長の目安
45㎝ 150㎝以下
55㎝ 145㎝~165㎝
65㎝ 160㎝~175㎝
75㎝ 170㎝以上

身長だけでなく、何㎏まで耐えられるかも念のため確認しておくことをオススメします。

②形をみて選ぶ

バランスボールは、そのサイズ、形状、素材によって様々な種類があり、それぞれ異なる用途に適しています。以下は主な種類とその用途についての説明です。

スタンダードバランスボール

・特徴:丸い形状が一般的で、様々なサイズがあります。

・用途:基本的な体幹トレーニング、座位バランスの練習、ストレッチに適しています。子どものサイズに合わせて選ぶことが重要です。いろんな使い方を試したい方は、まずはこの丸型のバランスボールを選んでおけば間違いないでしょう。

ピーナッツ型バランスボール

・特徴:ピーナッツのような形状で、両端が丸く、中央部が細長いです。

・用途:より安定しているため、初心者やバランスを取るのが難しい子どもに適しています。座位や横向きの運動、体幹の安定化に役立ちます。こちらでバランスボールに座る感覚をつけてから、スタンダードの丸型に移行するのもありですね!

ドーナツ型バランスボール

・特徴:その名の通りドーナツのような形をしており、中央に穴が開いています。この特有の形状により、通常の丸いバランスボールよりも安定性が高くなっています。

・用途:楕円形で安定感のあるため、初心者の子どもにおすすめです。ユニークな形でもあるため、テレビやYouTubeを見るときなどに、これに乗ってくれることも期待できますよ♪

ミニバランスボール

・特徴:小さく、直径が通常20~25cm程度です。

・用途:手や足の下に置いて使用し、細かな筋肉のトレーニングや、特定の部位のストレッチに適しています。両脚で挟んだり、手に持ったりと色んなトレーニング方法があります。

テクスチャードバランスボール

・特徴:表面に凹凸やテクスチャーがあるバランスボールです。

・用途:触覚刺激を提供し、感覚統合に役立ちます。また、滑りにくいため、安全性が高まります。

バランスボールを使って体幹トレーニング!

さあ、いよいよ実践編です。手軽にできる簡単な運動と、ゲーム形式で楽しくできる運動を紹介します。埃を払う準備はできてますか?

①ボールを叩く・転がす

いきなり乗るのは、子どもにとっては至難の業です!まずはバランスボールに慣れるために叩いてみましょう!これだけでも力加減や腕のコントロールの練習になります。もちろん体幹が弱い子は大きなバランスボールを力強く叩けないため、体幹トレーニングとしても第一段階です!

大玉転がしのように、バランスボールを転がすのもおすすめです!何秒でお部屋を一周できるかチャレンジしてみてください!

②ボールに乗る

はじめは親にボールを支えてもらいながら乗ったり、テーブルなどにつかまって乗ってみましょう!足の裏はべったりつけておいて大丈夫♪慣れてきたら踵やつま先を浮かせたり足踏みをしてみます。体を前後に揺らすだけでも体幹全体の筋肉をしげきすることができます。

③お腹や背中でゴロゴロ

膝や足裏をしっかりつけて、バランスボールに身を預けます。勢いよく乗ると滑ってしまうので注意!全身の協調性や感覚の統合にも役立ちますよ。

④座りながらキャッチボール

バランスボールに座りながらキャッチボールをしましょう。自然と手を色んな方向へ伸ばすので、より体幹の力が求められます。できる子は足を浮かせてやってみましょう!

⑤ボールを挟んで足でパス

これはサイズの合っていないボールでは難しいかもしれません。床に仰向けで寝転がり、両脚でボールを挟みます。そして膝を伸ばしてボールを前方にパス!腹筋を中心とした体幹のトレーニングに加え、足の力や協調性も必要になる難易度の高い運動です。

 

他にも体幹トレーニングを知りたいという方、遊びながらできる運動をしりたいという方はへやすぽアシスト公式Instagramがオススメです。毎日楽しい運動を紹介しています!ぜひフォローして日々の遊びのバリエーションを増やしましょう

へやすぽアシストで楽しく体幹を鍛えよう!

通常の体幹トレーニングは子どもにとっては何も面白くないもので、やりたくないのが当然です。しかし発達障害のお子さまにとって体幹を鍛えることは、運動面、学習面、生活面などすべてにおいて重要なことです。

『へやすぽアシスト』では、子どもが楽しみながらできる運動プログラムを多数ご用意しております。

 自分ではなかなか引き付けられない!子どもがなかなか運動してくれない!とお悩みの方へ
 まずは無料オンライン体験レッスンに参加してみませんか?事前にお子さまの好みや性格などを伺い、レッスンへの誘い方までご提案します。体験レッスンではお子さまに関するお悩みやお困りごとも、お気軽にご相談ください!お子さまの運動遊びやトレーニングに興味がある方は、へやすぽアシストまでお気軽にお問い合わせください!