小学生の子どもの「汚い文字」を改善!遊びの中で楽しく改善しよう!
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「自分の子の手先が不器用」「集中力もないし、もしかしてADHDなのかな」と思ったことはありませんか。診断はせずともなんとなく気になっているという保護者の方は多いはずです。実際に保護者の方からそういったお悩みを受けますが、多くの方が改善方法を知らなかったり、専門知識がないためにあきらめてしまっています。
『へやすぽアシスト』ではそういった保護者の方の悩みを解決できるように、専門知識を持った理学療法士や作業療法士がマンツーマンで子どもたちと一緒に運動を行っています。今回は実際に私たちが行っている遊びながらできるトレーニングを紹介します。もちろん専門知識がなくても大丈夫です。ADHDとは何かを説明し、誰でも簡単にできる改善方法をお伝えします。
最後まで読んでいただき、子どもたちの素敵な将来のために一緒に取り組んでみましょう!
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ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder、注意欠陥・多動障害)は、子どもたちに多く見られる発達障害の一つです。この障害は、主に以下のような三つの特徴を持っています。
注意力の欠如
長時間注意を維持することが困難です。これは、学校の授業や宿題、日常生活の課題などに集中することを難しくします。何かを始めても飽きてやめてしまうことや、忘れ物をすることが多いなどの特徴がみられます。
衝動性
衝動的な行動や発言が見られることがあり、これはしばしば社会的な相互作用に影響を及ぼします。我慢することが苦手で、人の会話に割り込むことや、順番を抜かしてしまうことなどがあります。
過剰な活動性(多動性)
じっと座っていたり、静かにしていることができず、落ち着きがない様子が見られることが多いです。おしゃべりで元気な一面もありますが、本人も無意識のうちに体を動かしていたり、走り回ったりします。
ADHDの原因は完全には解明されていませんが、脳の機能障害や遺伝的要因などが大きく関与していると考えられています。特に脳の前頭葉は感情のコントロールや注意を持続させる働きを持っていますが、この機能が何らかの原因で正常に働いていないと、感情や行動を自分でコントロールすることが、他の子よりも難しくなる可能性があるのです。
さらに遺伝的要因では、子ども期のADHDの遺伝率は約75%と推定されています。しかし遺伝的な要因のみでなく、環境による影響もあると考えられており、さまざまな要素の相互作用により、ADHDの症状を認めることになると思われます。したがって、対策方法も「関わり方を改善する」、「指導を改める」などだけでなく、さまざまな要因が影響しあっていることを理解した上でいくつかの対策を行うことが良いのです。
ADHDを持つ子どもたちは、日常生活のさまざまな面で困難に直面することがあります。そして以下のような困りごとをなかなか理解してもらえないことも多く、自分を責めてしまったり、自己肯定感が下がってしまう可能性があります。
学校での課題
授業中に注意を維持することが難しく、教師の指示や学習内容に集中するのが難しい場合があります。さらに落ち着いて座ることができないこともあり、「自分勝手」「協調性がない」と思われる可能性もあります。宿題を忘れたり、完了するのに時間がかかることが多く、時間管理の難しさも認めやすいです。
家庭での課題
日常生活のやるべきこと(例えば、着替え、歯磨き、就寝時間)を守るのが難しいです。さらに自分の部屋をきれいに保つことや、物を定位置に戻すことが苦手です。
社会的な課題
衝動的な行動や過剰な活動性が友達との関係に影響を与えることがあります。さらに感情の爆発や怒りの管理が難しいことがあります。これらにより友達付き合いが上手くいかず、学校や友達作りを苦手に感じる可能性もあるでしょう。
ADHDの子どもたちは手先が不器用なことが多いですが、それはなぜなのでしょうか。それはADHDの原因やその症状と親密に関係しています。
①神経発達の遅れ
前述した通り、脳機能の低下がさまざまな症状を引き起こすと考えられています。前頭葉は注意の持続以外にも運動の計画を行う場所です。この機能が低下することで、手先の細かい動作や複雑な運動パターンを計画し、実行する能力が影響を受けることがあります。
②注意力の問題
特に注意を要する課題に集中することが難しいです。手先を使う活動は注意力を大いに要するため、これが不器用さにつながることがあります。さらに一つの活動に長く集中することが困難であるため、手先を使う活動を途中で放棄することが多いです。
③感覚統合の問題
ADHDの子どもたちは、触覚や視覚などの感覚情報を処理し統合することが難しいです。これが見た物や触った物を脳で認識し、手を動かすという動作が困難になります。
④衝動性の問題
衝動性が高いため、手先を使う細かい作業に必要な慎重さや精密さが欠けることがあります。「ゆっくり丁寧に」行うことができないため、後々フィードバックをすることも難しくなります。その結果、なかなか上手くならない、成長しないということにつながるのです。
⑤発達性協調運動障害(DCD)との関係
ADHDの子どもは発達性協調障害を合併していることが多いと言われています。発達性協調運動障害は身体をスムーズに動かすことが難しく、ぎこちなさを認めるものです。この症状が併発していることが、手先の不器用さにつながっている可能性もあります。
これまではADHDを持つ子どもたちの理解をしていただくために、症状や困りごとなどを解説しました。以下に、『へやすぽアシスト』で実際に行っている遊びを紹介します。ADHDやその他の発達障害のお子さまでもできるように、遊び形式で行える内容になっています。おうちでも簡単にできる遊びです!一緒に子どもの不器用さを改善してみましょう♪
①3本の指でタオルを持って綱引き!
②タオルが取られないように強く握ろう!
これは指先の力のトレーニングです。つまむ動作のような細かい動きは、ADHDのお子さまは特に苦手な場合が多いです。足でしっかり踏ん張って、身体が引っ張られないようにすることで、より指先に集中できます。
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①腕立て伏せ(手押し車)の姿勢でボールやおもちゃを集める。
②体がフラフラしないようにお腹にも力を入れてやってみよう!
手のコントロールや把持動作の練習です。体がぶれないように、腕やお腹で支える必要があり、姿勢を良くする効果も期待できます。これにより安定した状態で作業に取り組むことができるため、より細かい運動ができるようになるでしょう。
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①大人が出した手を素早くタッチ!
②大人の動きをよく見て、空振りしないように気を付けよう。
③同じ場所から動かないように注意。手だけを動かそう!
大人は手を出すときに、始めは狭い位置から、徐々に高さや幅を広げてチャレンジしてみてください。ADHDのお子さまの注意力や集中力の向上を期待できます。これにより課題に落ち着いて取り組むことができ、細かい運動への注意の持続もできるようになるでしょう。
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ADHDの子どもは手先が不器用なだけでなく、全身の協調運動が苦手であったり、姿勢を保持するための体幹が弱い可能性があります。子どもの発達は基本的に、大きな運動(粗大運動)から発達し、その後手先の運動のような微細運動が発達します。そのため、「手先が不器用だから手先のみ鍛える」のではなく、体幹などの大きな部分も同時に鍛えられるとさらに良い効果が期待できます!
その他にも実際に行っているメニューをへやすぽアシスト公式Instagramにて投稿しています!ぜひフォローして普段の遊びに取り入れてみてください!
ADHDのお子さまは診断がついていないこともあり、なかなか周りから理解してもらえない可能性があります。集中力や注意力が弱く、トレーニングをして改善しようと思っても、なかなか参加してもらえないというケースも多いです。
まずは遊びの中から、楽しみながらできるものを探して、その子にあった運動を行いましょう。また手先にこだわらず、体幹を含めた大きな運動もおすすめです。姿勢が良くなることでより何事にも集中しやすい状態になることが期待できるのです。
「うちの子がADHDで少し気になる」「手先が不器用でどうしたらいいか分からない」「改善しようと思っても運動してくれない」などとお悩みの方は、まずは無料オンライン体験レッスンに参加してみませんか?事前にお子さまの好みや性格などを伺い、レッスンへの誘い方までご提案します。体験レッスンではお子さまに関するお悩みやお困りごとも、お気軽にご相談ください!
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