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子どもの「協調性」は幼児期に芽生える!育み方と親が気をつけるべきポイントを紹介

子どもの「協調性」は幼児期に芽生える!育み方と親が気をつけるべきポイントを紹介

協調性は人間関係を築く際に欠かせないものですよね。子どもの個性や長所を伸ばしていくと同時に、集団生活の中で行動が出来るように協調性を伸ばしていくことも大切です。

ここでは、協調性が芽生える時期や親のサポートの仕方について解説していきます。

子どもの協調性とは

子どもが幼稚園や保育園に通うようになると、お友達と一緒に遊ぶ機会がそれまでに比べて多くなりますよね。他の子はみんなで遊んでいるのに自分の子どもは一人で居たり、立っているだけで輪の中に入っていけないといった姿を見て「うちの子は協調性がないのでは?」と親としては気になりますよね。

幼少期から他人との生活や遊びを通して協調性を身につけることで、その後の社会生活において人間関係をスムーズに築くことが出来ます。

協調性とは?

協調性とは、社会生活をスムーズに営んでいくために、周囲に同調するだけでなく自分の意見もしっかりと持ちながら他者の考え・やり方などを受け入れて物事を円滑に進めて行く能力です。社会に出ることで様々な立場の人と関わることになるため、幼少期から協調性を身につけておくことが大切です。

協調性が芽生える時期は5・6歳頃

子どもは、3歳頃から自分以外の人を意識するようになり、小学校に入学するくらいまでに徐々に「協調性」を身につけていきます。

年中・年長の時期にお友達との遊びを通して、「相手を思いやる気持ち」「お友達と遊ぶことの大切さ」をしっかりと伝えていくことで徐々に子どもの中で協調性が芽生えてきます。集団行動の中が最も協調性は育みやすいため、積極的にお友達やグループの輪の中に入っていけるように最初は助け舟を出したり、サポートをしてあげましょう。

 

ただし、協調性が芽生える時期は目安の一つであって子どもには個人差があります。

特に、自分に自信がなかったり、自ら輪の中に入ることが苦手な子どもに対して協調性を身につけさせようと無理をすることは逆効果になる可能性も高く危険が伴います。

成長や発達のペースは人によって異なるので、焦ることなくお子様のペースで自己肯定感を高めながら協調性を身につけられるようにサポートしていきましょう。

親の養育態度が子どもの「協調性」に影響する

実は、子どもの協調性に大きく影響するのが親の養育態度です。親の養育態度には2つの側面があります。

 

①応答・共有

子どもの気持ちに応えるように興味や関心のあることを共有すること。

 

②統制・欲求

「こうしなさい」「あれはダメ」「親の言うことを聞きなさい」などの躾や親の考えを伝えること。

 

協調性の高い子どもは、親からの「応答・共有・統制・欲求」の全てが高いという特徴があります。普段から子どもとよく遊んだり、積極的にコミュニケーションを取りながら、親としての姿勢を見せたり躾をしたりとメリハリをもって子どもに接しています。

 

一方で、親からの「応答・教育・統制・欲求」の全項目が低い親は、子どもの気持ちを汲まない・子どもがダメなことをした時でもきちんと叱らないなど子どもに無関心な養育態度が多いのが特徴です。そのため、子ども自身も上手に人と関われないため協調性が低い傾向があります。

協調性が低い子どもの特徴

お友達同士で遊んでいる他の子どもと我が子を比べて「うちの子はお友達と仲良く遊べない」「ルールが守れず、勝手な行動が多い」と不安に感じる保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。人間関係を構築し、社会の中で生きていくためには協調性が低いことで弊害が生じることも多くあります。

協調性が低い子どもとは?

協調性が低い子供には、「集団行動がとれない・集団の輪に入れない」といった特徴があります。

 

しかし、公園遊び、幼稚園・保育園といった初めての社会で家族以外の知らない人と関わることに子ども自身が多少の抵抗感を感じることも珍しくありません。時間や回数を重ねていくことで次第に慣れていくので「協調性が低い」と悩む必要はありません。

協調性が低いことで生じるデメリット

社会に出れば様々な人と関わりながら生きていくわけですから、協調性が低いよりは高い方が圧倒的に生きやすくなります。

 

子どもの協調性が低いことで生じるデメリットとしては、

・ワガママだと他人から思われやすい

・自己中心的・自分勝手だと勘違いされやすい

・困っているときに周りから協力を得られずらい

・人の気持ちを考えない言動や行動で他者を傷つけてしまう

 

周囲は協力して物事を進めていきたいのにコミュニケーションがうまく取れず、スムーズに進まないことで喧嘩やトラブルにも発展してしまうことは子ども同士でもよくあります。

子どもの協調性が高いことで得られるメリット

協調性が高いことで良好な人間関係を築くことができ、お友達や仲間と共に楽しく遊べたり、困っている時に助けてもらえることが多かったりと良いことが沢山あります。

幼少期から積極的に人と関わったり、自己肯定感を身につけて自信を持てるようになることで、他人への思いやりの気持ちが身につきます。

協調性が高い子どものメリット

協調性が高いことは、大人はもちろんですが子どもでも社会生活を生き抜く上では大切なことです。協調性が高ければ、他者とも上手くやっていくことができるため、生きていくうえでも武器になります。

 

子どもの協調性が高いことで得られるメリットは、

・お友達ができやすく、輪の中に入っていける

・お友達とのトラブルやケンカが少ない

・先生の言うことが聞けるため怒られにくい

・困った時でも協力をしてもらいやすい

・物事をスムーズに進められる

・良好な人間関係を築ける

・心の余裕があるため、小さなことは気にせずに受け入れられる

・空気を読むことができ、人の感情に敏感

などがあります。

 

協調性がある子どもは周囲から孤立することもあまりなく、人間関係でのトラブルなども回避しやすいのです。

協調性がある子供に育てるポイント

お友達の輪の中に入っていく

なかなか自分からお友達の輪の中に入れない子供には、様子を見ながら声をかけるなど輪の中に入っていけるようにサポートをしていきましょう。但し、子どもが拒んでいたり、性格と全く合わないグループに入れてしまうと逆効果になる場合もあるので気をつけましょう。

 

他人の気持ちを考えさせる

協調性を養っていく上で、「相手の気持ち」を考えて行動することは非常に大切です。相手と自分がいて初めて人間関係は成り立ちます。その中で互いを思いやる心や相手の気持ちを理解しあうことで協調性を育むことが出来ます。

 

過度に競争心をあおらない

 子どもの受験や習い事において、親が子ども同士を競争させてしまうことがよくあります。他の子どもより優秀であってほしいと言った気持ちが子どもに伝わり、競争心を煽ってしまうことで対抗心が強くなり、協調性が身につきません。過度に子どもの競争心や対抗心を煽らないように、遊ぶ時にはお友達と仲良く楽しむように教えてあげましょう。

 

集団遊びのルールや役割を教える

ボール遊びや鬼ごっこ、おままごとなど何人かのお友達で遊ぶ時にはルールや役割が存在します。みんなで楽しく遊ぶためにもルールや役割を守ることは大切です。たとえその役割が気に入らない時でもワガママを通すのではなく一旦は「我慢する」ことも学ばせるようにしましょう。おままごとのお姫様や王子様、野球のピッチャーなど人気がある役割は交代制にするなど集団で遊ぶことを楽しめるようにサポートすることが大切です。

 

自己肯定感を高める

そもそも協調性は自己肯定感が高まらないうちに身につけると自我が曲がる原因にもなりかねません。我が子が周りの子どもと比べて協調性がないように感じると焦って集団の中に子どもを入れて無理をさせてしまうことがよくあります。

まずは子どものペースに合わせながら、少しずつ自己肯定感を高めていくことで協調性を育むベースをつくっていくことも大切です。

 

へやすぽでは、自宅にいながら自分の運動に集中することができるため、周りと協力して一緒にやることが苦手というお子様にも最適な習い事のひとつです。

レッスンを通して子どもの「できた!」を増やし、成功体験を通して自己肯定感を高めることができます。また、子どもの運動能力向上には欠かせない「コーディネーション能力」が向上する運動が中心となっているので自己肯定感と運動能力のどちらも育むことができ、一石二鳥です。

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協調性が身につく習い事4選!家庭でも出来る協調性の育て方

協調性は自分が体験・経験をしていくことでしか高めることは不可能です。だからこそ、最も協調性が育まれやすいとされる「集団」に積極的に入っていき、他者と関わることが大切です。

特に、団体競技はスポーツを通してルールやフェアプレーの精神・礼儀なども学べてチームワークや協調性を身につけるのに最適な習い事です。

子どもの協調性を高める習い事4選

 協調性はすぐに身につくものではありませんが、様々な経験を通して少しずつ伸びていきます。

 

また、性格によっては集団の中に自分から入っていけない子どももいるので、焦らずに人と関わる機会を増やしてあげましょう。

ここでは、同年代の子どもとコミュニケーションを取りながら、協調性や社会性を身につけられる習い事について紹介します。

 

サッカーや野球などの団体競技

運動能力や体力の向上の他にも、練習や試合を通してコミュニケーション能力が身に付き、協調性が育まれます。競技によってはポジションが決まっているので、自分の役割を理解して行動したり、他にも仲間の応援をするなど仲間を思いやる気持ちも向上します。

 

水泳や体操

水泳や体操はスポーツのくくりで言えば個人競技です。しかし、ほとんどのスイミングクラブや体操教室での指導は集団で行うことが多いため、順番を守って練習をし、お友達と協力して片づけをすることもあり、自然と協調性を身につける事が出来ます。

 

幼児教室や英語教室

子供向けの英語教室や幼児教室の多くは、複数の子どもたちが遊びを通して学ぶ「グループゲーム」を取り入れています。同年代の子どもとコミュニケーションを取りながら、レクリエーションや簡単な運動を通して楽しく学べることで、社会性や協調性を育むことにも役立ちます。

 

和太鼓やダンス

スポーツが苦手というお子様には和太鼓やダンスなどは集団で楽しみながら練習をしていく習い事もおススメです。チームワークを高めていく中で協調性を養うことが出来るほか、リズム感を身につけることもできます。特にダンスは小学校での授業でも必須化され、以前よりも習っている子供が増えています。

家庭で出来る子どもの協調性を育む方法

家庭では簡単なお手伝いなどを任せることでも協調性を育むことができます。

「新聞をポストからとってくる係」「花に水をあげる係」など日常生活の中で出来ることから子どもの役割を決めることで子ども自身も「自分に任されているのだ」と自信がつき、役割をこなそうと行動するようになります。そのため、次第に自分本位な行動や言動が少なくなります。

 

また、遊びの中でルールを守れないという場合には、トランプなど年齢に合わせた遊びを通してルールを守ることを教えていきましょう。理解するまで時間がかかることもありますが、遊びの中にはルールがあるということを子ども自身に気付かせることも大切です。

子どもの協調性を高めるためには…

大人になってからも協調性は良い人間関係を築く上では必要ですよね。特に昨今は、多様化やグローバル化が進んでいます。

子ども自身が幼少期から様々な人と関わる機会をつくることや最初は助け舟を出してあげることも親のサポートとしては必要です。

 

5~6歳は協調性が芽生え始める時期ではありますが、子どもの成長や発達には個人差があります。ですから、周りの子どもと比べるのではなく、お子様のペースに合わせることを優先し、焦って無理をしないように気を付けることが大切です。自己肯定感が高まると、自信もついて少しずつ友達の輪の中に入っていけるようになり、協調性が高まります。

もちろん、親の養育態度も子どもの協調性には大きく影響するので日頃から積極的にコミュニケーションを取って子どもの自己肯定感を高めながら協調性を高めていきましょう。