pickup article

カテゴリ

コラム

運動嫌いな子供が多いって本当?嫌いを好きに変えるコツを伝授!

運動嫌いな子供が多いって本当?嫌いを好きに変えるコツを伝授!

運動嫌いな子供の割合は?

令和3年度スポーツ庁の全国体力・運動能力・運動習慣等調査結果によると、運動やスポーツにネガティブなイメージを持っている小学生は、男子で9.0%、女子で16.4%となっています。この結果から見ると、運動嫌いの子供はあまり多いようには思えませんね。

運動やスポーツをすることに対して、楽しみを感じないという調査結果ですので、アンケート結果が運動嫌いと必ずしも直結していない場合もあるかもしれません。

 

しかし、運動よりも家でスマホやゲームをする方が好きという子供は多くいるのが現実です。昔のように、外で遊ぶばかりではなく、家の中でも楽しく遊べる環境が運動嫌いに拍車をかけています。これから健康のためにも、子供の運動嫌い克服のポイントをお伝えします

そもそも運動が嫌いになる理由

運動に対して、好きや嫌いとはっきりしている子供もいれば、どちらかというと好きではないと考える子供もいます。

子供の意見は、家庭や周りの友達の遊び方という環境的な要因が強く影響します。そのため、なんとなく運動が嫌いじゃなくても、いつも遊んでいる友達が家でゲーム遊びばかりが好きだとインドア派になりやすい傾向があります。

うちで遊ぶのが好きなのに、急に「公園で遊んできなさい。」と親が言ったところで、「運動好きじゃないもん。」と反発され余計に運動遊びをしないなんてことも多いですよね。

 

同様に、子供に寄り添わず健康のためとスポーツクラブに唐突に入会なんてすると、運動に対して子供は前向きになんてなれません。

子供の意見を聞きながら寄り添って運動を促すことで、子供の運動嫌いは徐々に解消されていくはずです。

運動の得意不得意とはどこからくる?

日本には、「好きこそものの上手なれ。」という素敵な言葉がありますね。多少の体格差はありますが、同年代の小学生の場合、体格差や発達具合は他の子供と、さほど差がない事が多いです。

それなのに、運動が得意な子とそうでない子の差は体育を見ていると一目瞭然です。確かに技術的に差がある場合もありますが、運動している時の目の輝きが違いますね

 

自分が上手いと思い運動を楽しむと意欲が沸いて向上する。下手だと思い嫌々運動すると、運動の時間が早く終わってほしいと思う。前者と後者は、運動の意欲や実力に対して、あっという間に差が開いてしまいます。

これが得意不得意に分かれやすい状況です。特に、子供の時代についた自身や他人からのイメージは中学生、高校生になってからも、なかなか拭えないものです。だからこそ、子供の時の特定の強いマイナスイメージは避けたいものです。

嫌いから好きへ目指せ褒め上手

運動が不得意で、ついたマイナスイメージを拭うのは大変です。しかし、運動を好きにさせることはできるはずです。クラスで一番のスポーツマンを目指すのは難しい事かもしれませんが、運動自体を好きになる可能性はあります。

 

子供が、自己評価で運動が苦手だと言っていても、諦めてはいけません。嘘はいけませんが「〇〇くんが、上手いって言ってたよ。」とか、「〇〇ちゃんのママが頑張ってた。って言ってたよ。」とプラスな情報があれば積極的に伝えてあげましょう

プラスな情報がなかったとしても、実際に運動をしている姿を見て少しでも良いところを探して褒めてあげましょう。自信が無い時ほど、褒められる成功体験はとても嬉しく前向きに運動するきっかけとなってくれるでしょう子供の自己肯定感や、承認欲求をくすぐってあげることで、運動好きに転じるケースも多くありますよ。

親も一緒に健康に

子供が運動する姿を見てあげるだけではなく、可能であれば一緒に運動してあげたいものです。親子で運動をして子供を褒めることで、親の発言の信憑性が高くなり、子供に自信がつきます対戦スポーツであれば、子供だましかもしれませんが、わざと負けてあげましょう。子供は手を抜かれたと気づいていても、凄かった、上手かったと褒めればまんざらでもない表情に変わるのではないでしょうか。

 

さらに、親の運動不足解消にも繋がります。大人はきっかけが無いと、なかなか運動する機会がないですよね。子供のためと思い一緒に汗を流すことで、運動不足解消に加えて、子供とたくさんコミュニケーションを取ることができます。まさに一石二鳥ですね。仕事の休日は、適度な休みを取りつつも子供と運動しリフレッシュする為の最高のきっかけです。

運動経験者の親が陥りがちなマイナス面

運動がもともと好きな子供や、運動を好きになった子供にも、嫌いになってしまう落とし穴があります。急に子供が運動いやだと言い出しても、「運動したいと子供が言って、高いレッスン料を払ったり、道具を買ってあげたのに。」と思う気持ちは、とてもよく分かります。

 

しかし、冷静になってなぜ子供がそう言うのかを探ってみましょう。せっかく運動に前向きな子供が運動嫌いにならないためのポイントをいくつか紹介します。

自分の子供の頃と比較

「自分の子供の頃は、少し痛くても気持ちで治した。水なんか飲まなくても走り続けるんだ。」なんて昭和の頑固おやじのようになっていませんか。

この例は極端ですが、近いことを言って子供に自分の若かりし頃の姿を強要しているかもしれません。スポーツ分野では、トレーニングも戦術も、科学的になっています。GPSやAI等の科学技術を駆使して効率を求めています。

 

最近の若い者は・・・という感覚にならないで、子供に寄り添うために最近のトレンドを勉強する事も必要です。インターネット動画で、練習方法をお子さんと一緒に見るのも良いですね。

周りの子供と比較

「あの子はできるのに、なんでうちの子はできないの?。」とできない事を周りの子供と具体的に比較してしまうのもマイナスですどうせ自分はあの子より上手くないという発想になってしまいかねません。他の子を褒めるときは、「〇〇くんのお母さんが練習頑張ってたって言ってたから、上手くなったんだね。」と課程を含めて褒めるようにしたいものです。すると、子供は単なる比較だけではなく頑張って練習すれば上手くなるんだという気持ちになり、自分はできないけど、できる子と比較されたという気持ちよりも目標としてその子を見据えられる可能性が高まります

まとめ

運動嫌いだったのに、運動をやってみようと思い、楽しかったという感想を持つようになるのは簡単ではないかもしれません。

しかし、子供の成長のために親も挑戦してみる価値はあります。運動をするためのやる気は、親が強要するのではなく、子供本人の内面から湧き出させるものです。熱が入ってしまい、期待を大いにかけてしまうのは仕方が無い面もあります。ここは、子供のためと思いぐっと我慢も必要です。

 

「好き」や「楽しい」という気持ちの積み重ねが、「できた」「上手くなった」に繋がるという気持ちで、子供の成長を見守ってあげましょう。焦ってはいけません。レベルが上がれば、失敗も成長と感じられるでしょう。悔しがった時こそ、運動意欲の向上時期と捉え優しく寄り添ってあげたいものですね。