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運動のコツ

跳び箱が跳べない!その理由と上手に跳ぶコツを解説!

跳び箱が跳べない!その理由と上手に跳ぶコツを解説!

保育園や幼稚園、小学校で実施される跳び箱遊び。かけっこ遊びなどとは違い、跳び箱は「できた」「できない」がわかりやすい運動です。そのため、「できない」が続いてしまうと、お子さんが運動嫌いになったり、苦手意識を持ったりしてしまう可能性があります。

この記事では、跳び箱を上手に跳べない理由と、上手に跳ぶために家庭でできる練習方法を紹介します。コツをつかんで、跳び箱を上手に跳べるようになりましょう。

そもそもなぜ、跳び箱遊びをするの?

跳び箱は、日常生活や様々な運動で基礎となる力を総合的に伸ばすことができます。そのため、跳び箱遊びは運動の基礎として積極的に取り入れられています。

ここでは、跳び箱を通してどのような力を身に付けられるのか具体的に紹介します。

距離感を測る練習になる

跳び箱を跳び越えるために、助走を行います。助走は、どれくらいのスピードで走れば、どれくらいで辿り着くのか、自分の力をセーブすることができるのか、物との距離感を測る練習になります。

それは、日常生活の中でも人や壁、車などの障害物との距離感を測るために大切な能力です。自分の身を守って事故を防ぐための練習にもなります。

手で身体を支える力をつける

跳び箱では、手を前に出して身体を支えるという動きを身に付けることができます。転倒時に手を前に出すことができなかったり、腕の力がなかったりすると、大きなケガをしてしまう可能性があります。

手で身体を支えることは日常生活の中でも、自分を守るために重要な動きなのです。

身体を連動的に使う練習になる

跳び箱を跳ぶためには、走る、跳ぶ、手をつく、重心を移動する、着地する、といった身体全体の連動的な動きが必要になります。

ひとつひとつの身体の動きを繋げて覚えることは、様々な運動やスポーツの基本になります。

できた!という経験をつくる

跳び箱は自分一人で取り組む運動です。そのため、上手に跳ぶことができる「できた」喜びや、達成感、自信をつけることに繋がります。

運動へ苦手意識を持っているお子さんも、跳び箱を通して、運動の楽しさや達成感を経験できると良いですね。

跳び箱を上手に跳べない理由は4つ!

まずは跳び箱を跳ぶことができない理由を知ることが、跳べるようになる第一歩です。原因を知って、練習するポイントや課題を見つけましょう。

跳び箱への恐怖心

跳べない原因で最も多いのは恐怖心です。跳び箱に向かって走ったり、足を地面から離して身体を浮かせたり慣れない身体の動きをするため、恐怖を感じてしまう子どもは少なくありません。恐怖心があると、助走のスピードが出なかったり、腰が引けてしまったり、跳ぶことができません。

手で身体を支える筋力がない

跳び箱を跳ぶためには、腕の筋力が重要です。両手で身体を支える力がないと、跳び越えることができません。

両手に全身の体重をかける感覚、それを支える腕の力を身に付ける必要があります。

助走のスピードが出ない

跳び箱は助走の勢いで跳ぶため、スピードが出ていないと上手く跳ぶことができません。

スピードが出ない原因の多くは恐怖心です。

練習を繰り返して物を跳び越えることに慣れる、跳べるという自信をつけて助走のスピードを出せるようになりましょう。

踏み切り(ロイター板)を上手に踏めていない

腕の筋力があり、助走もできているのに、跳び箱が跳べない場合、踏み切りを上手に踏めていない可能性があります。踏み切りを上手に踏めないと、助走の勢いを弱めてしまいます。また、踏み込む場所が悪いと、手を置く位置も悪くなってしまいます。

踏み切りにマークをつけて両足で踏む位置を確認したり、障害物の前で両足ジャンプをする練習をしましょう。

跳び箱を上手に跳ぶコツを紹介!

跳び箱を上手に跳ぶコツと、家庭でできる練習方法を紹介します。「できない」を繰り返してしまうと運動嫌いや、苦手意識に繋がってしまう可能性があります。心のサポートや、基本的な筋力の訓練を家庭で行いましょう。

跳び箱を好きになる

好きこそ物の上手なれというように、まずは跳び箱を好きになることが上達への一番の近道です。「できない」という意識が強くなりすぎてしまうと、跳び箱を嫌いになってしまい、余計に跳ぶことが難しくなってしまいます。

跳べなかったとしても、家庭では、跳び箱にのれた、手を上手につけた、助走ができたなど、できるようになったことを細かく褒めて跳び箱を好きになれるようにしましょう。

重心移動と腕の筋肉を使う練習をする

両腕で身体を支える力と、踏ん張る腕の感覚を練習しましょう。また、跳び箱を跳ぶためには、手の位置より前に重心を動かすことに慣れる必要があります。

身体を支える力がないと、助走を勢いよくできたとしてもバランスを崩して怪我をしてしまう可能性があります。家庭で、腕の力を鍛えて跳び箱を上手に跳べるようになりましょう。

具体的に家庭でできる練習方法を3つ紹介します。

〇クマ歩き

足の裏と、手の平を地面につけ、四つん這いで歩きます。ハイハイのように膝をつくのではなく、足の裏をつけて四つん這い歩行を行うことで、腕の筋力を鍛えることができます。慣れてきたらお尻を高く上げるよう意識をして、腕で身体を支える感覚を練習をしましょう。

〇ウサギ跳び

両足を閉じて膝を曲げてしゃがみ、両手を床につけます。この時、両手は足より前の位置に置きましょう。次に両足を閉じたまま、両手の位置に向かってジャンプします。再び両手を前に置き、両足ジャンプで足を近づけます。これを繰り返し行い、前進をしていきましょう。

この練習をすることで、身体の重心移動の感覚を身に付けることができます。

〇手押し車

お父さん、お母さんと一緒に行う練習方法です。お子さんは両手を床について、大人はお子さんの両足を持ち上げます。お子さんは、床につけている左右の手を順番に前に出して進みます。大人は足を支えるだけで、あくまでも前に進むお子さんのスピードに合わせるようにしましょう。

腕の筋肉を鍛えたり、手に体重をのせてバランスを取ったりする練習になります。

手をつく練習をする

お布団を丸めて、手をついて跳び越える練習をしましょう。硬い方が跳びやすいため、敷布団を使うことがおすすめです。

普段自分の身近にある物を跳び越えるため、跳び箱よりも恐怖心が少なく、楽しく練習することができます。この練習をするときは、手はパーで、両足は閉じるように意識して練習をするとより効果的です。

まとめ:コツをつかんで、跳び箱を楽しもう!

多くの場合、保育園や幼稚園では跳び箱に慣れること、小学校低学年では跳ぶことが目標になります。それぞれのお子さんの成長に合わせた目標設定をする必要がありますが、まずは跳び箱を楽しむことが大切です。

跳べない理由はお子さんによって様々ですが、ちょっとしたコツをつかむことで簡単に跳べるようになることも。家庭でできる練習から始めてみましょう。