小学生の子どもの「汚い文字」を改善!遊びの中で楽しく改善しよう!
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実は、鉄棒は全身のバランス感覚を養うことできる遊びと言われています。
けれども鉄棒に対して「苦手」「難しい」といったマイナスなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな鉄棒も遊び方を工夫すれば、3歳からでも楽しく遊ぶことができます。
とは言うものの、「たのしい鉄棒遊びってどんなもの?」「何歳で何ができるのか?」と疑問に思ってしまいますよね。
今回は幼児期の年齢別に、発達の特徴と楽しい鉄棒遊びについて徹底解説していきます。
鉄棒は3歳からできるの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
文部科学省の『幼児期運動指針』の中でも、3歳から鉄棒で遊ぶことを推奨しています。
3歳から6歳の幼児期は身体の機能が大きく発達する時期。子供は自分からその時に発達する機能を使って活動をする傾向があると言われています。さらに発達する身体の機能をたくさん使うことによって、筋力やバランス感覚などの発達を促すことができます。
つまり、幼児期から多様な動きを経験することが大切です。
しかし、走る・蹴るなどの運動は日常生活で経験できますが、ぶら下がってバランスを取ったり、腕だけで自分の身体を支えたりする動きを普段はあまり経験できません。
だからこそ、バランス感覚を養ったり、全身の筋力に刺激を与えたりする鉄棒は幼児期にとって必要な遊びといえます。
では、早速3歳からできる鉄棒遊びを紹介します。
この時期は、ぎこちない動きをするのが特徴。しかし、ジャンプや回転、ぶら下がりなど多様な動きを経験することで少しずつ動きが滑らかになります。小さな動きを繰り返すことで、運動の楽しさを感じることができます。
3歳はバランス感覚を養うことがポイントです。
【遊び方】
⑴手で鉄棒を握る。
⑵足を曲げてキープ。
【ポイント】
・ぶら下がる時間を数えてあげると成長を実感できるのでオススメです。
・鉄棒が怖い場合は、大人が両手を引っ張って持ち上げて遊んでみましょう。
【遊び方】
⑴鉄棒にぶら下がる。
⑵前後にゆらゆら揺れる。
【ポイント】
・ぶら下がりに慣れてきたら揺れることにチャレンジしましょう。
・自分の力で自分の身体を揺らすことを経験することができます。
・揺れを繰り返すことで運動のおもしろさを感じられます。
4歳はバランス感覚が少しレベルアップします。
バランスを保つ時間が長くなります。自分の腕や脚を使って自分の身体を上手にコントロールできるようになってきます。
【遊び方】
⑴鉄棒にぶら下がる。
⑵足元に大きめのボールを置く。
⑶ぶら下がりながら、両足でボールをキャッチする。
【ポイント】
・これは、先ほど紹介した「ぶら下がり」の発展技。
・UFOキャッチャーのようにゲーム感覚で楽しめます。
・自分の腕と脚の両方使って、身体をコントロールする力を養います。
【遊び方】
⑴まず地面に立ったまま、両手で鉄棒を握る。
⑵「イチ、ニッ、サーン」のリズムで3回ジャンプ。
⑶3回目のジャンプで身体を鉄棒の部分まで上がる。
⑷そのままキープ。
【ポイント】
・両手で全身のバランスをコントロールします。
・リズムよくやることで楽しさが生まれます。
【遊び方】
⑴スリージャンプから、身体を斜め前へ傾ける。
⑵背中と足を引き合うように伸ばす。
【ポイント】
・斜め上を指さしながら「あの雲はどんな形?」と声をかけると自然に身体がストレッチ。
・自分の腕で支えながら、身体の伸びを体感できます。
5歳はコミュニケーションスキルも高まってくるので、家族や友達と一緒に遊べる鉄棒遊びもオススメです。
今まで経験した基本的な動きが定着する時期 。全身のバランスをとる能力が特に発達します。友達と一緒にルールを作りながら遊べるようになります。コミュニケーションを取りながら運動することで、動く楽しさをさらに感じることができます。
【遊び方】
⑴ツバメから上半身を前に倒す。
⑵慣れてきたら、鉄棒から手を離なす。
【ポイント】
・腹筋で全身を支えることができるようになります。
【遊び方】
⑴2人で横並びになって布団干しをする。
⑵布団干しのままで、じゃんけんをする。
【ポイント】
・「じゃんけんをしたい」という気持ちから自然と手を離すことができます。
・後出しジャンケンなど自分たちでオリジナルのルールを作るのもオススメ。
【遊び方】
⑴横向きになって鉄棒を両手でもつ。
⑵足で地面を蹴り、両足で鉄棒をクロスして挟む。
【ポイント】
・全身を使う運動です。
・家族や友達と一緒にやることで楽しさが倍増。
6歳では、今までの鉄棒の技を組み合わせた遊びもご紹介していきます。
無駄に動くことや力を入れすぎることがなくなる時期。全身運動がスムーズになったり、巧みになったりします。今までの経験を生かして、技を組み合わせたり、アレンジしたりできる力も育ってきます。さらに、自分が満足できるまで挑戦したいという意欲も生まれます。
【遊び方】
⑴鉄棒に両膝をかけてぶら下がる。
⑵慣れたら、目線を下にして手も下げる。
【ポイント】
・身体のバランスを取りながら、脱力する練習になります。
・最初は、足を持ってサポートしてあげるのもオススメ。
【遊び方】
⑴コウモリから手を地面につける。
⑵手で前に歩く。
⑶足を離して下りる。
【ポイント】
・コウモリの発展技。
・身長が足りない場合は無理をしないでください。
【遊び方】
⑴鉄棒に身体を支えた状態から回る。
⑵一周回ったら、地面に着地。
【ポイント】
・回る時に、おへそを見るように声をかけるのがオススメ。
・大切なことは前回りができることではなく、動きを経験することです。
【遊び方】
今までの技を流れるように連続して行う遊びです。※( )はストーリーになっています。
⑴スリージャンプ(「イチ、二、サーン」でジャンプをしたら)
⑵ツバメ(ツバメになって空を飛ぶ)
⑶前回り(ぐるんと回ってお・わ・り)
【ポイント】
・組み合わせる楽しさを感じることができます。
・ストーリーや組み合わせを自由に作るのもオススメ。
鉄棒遊びは、全身のバランス感覚を養う遊びです。しかし、うまくできないとすぐにやめてしまうというデメリットもありますよね。
では、どうしたら鉄棒遊びを長く続けられるのでしょうか。
鉄棒遊びを長く続けるコツは2つあります。1つ目は褒めること、2つ目は安全面に気を付けることです。
まず、褒めることについて説明します。子供はやりたいという気持ちが大きい分、できない時の心のダメージを大きく受けます。
しかし、誰かに自分の成長を認めてもらえるとやる気が湧きます。だからこそ、少しでもできた時は「足が伸びててかっこいい」「5秒もキープできてすごい」など具体的に褒めることが大切です。
さらに子供とハイタッチをしたりハグをしたりするなどスキンシップを通して成長の喜びを共有することもオススメです。
次は安全面についてです。楽しい遊びも危険はつきもの。遊び方を一歩間違えると大きな怪我に繋がり、鉄棒がトラウマになる可能性もあります。それを防ぐために、楽しく安全に遊べる環境づくりが必要です。
例えば鉄棒に慣れないうちは腰や足を持ってサポートしてあげたり、大人がすぐに助けることができる場所にいたりするだけで安全性が高まります。
また遊ぶ前に「鉄棒を一度握ったら離してはだめ。」というようなルールを確認することで、子供自身が安全に気をつけて遊ぶことができます。
このように、褒めること、安全面に気をつけることを意識することで、子供は自ら楽しく遊び続けることができます。
今回は鉄棒遊びについて年齢別にご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
大人でも苦手なイメージが強い鉄棒だからこそ、3歳から6歳の幼児期にたくさん鉄棒と触れ合ったり遊んだりする経験が大切です。
幼児期の鉄棒遊びを楽しんだ経験が、小学校の体育やこれからの運動活動に大きく関わってきます。
しかし、運動能力や発達段階にはそれぞれ個性があるのは当然です。そのため、鉄棒を上手にやることが目的ではありません。
子供の成長にとって最も大切なことは、鉄棒を通して多様な動きを経験することです。
もし鉄棒が思うようにできなくても、慣れない鉄棒にチャレンジしたという事実をしっかり褒めてあげてください。
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。
参考文献
・厚生労働省『保育所保育指針解説』
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000202211.pdf
・文部科学省『幼稚園学習指導要領解説』
https://www.mext.go.jp/content/1384661_3_3.pdf
・文部科学省『幼児期運動指針』
https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319771.htm