小学生の子どもの「汚い文字」を改善!遊びの中で楽しく改善しよう!
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大人になった今でも「マット運動苦手だな」と思う方は多いのではないでしょうか。
できれば我が子には、マット運動に対して苦手意識をもってほしくはありませんよね。
しかし現在でも、学校の体育ではカリキュラムに必ずと言っていいほど組み込まれているマット運動。
そのため、「なぜマット運動しなくちゃいけないの?」「何か良い効果があるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、子どもがマット運動を嫌いになる前に教えておきたい簡単な技やマット運動によって得られる効果についても詳しく解説しています。
どうしてマット運動に苦手意識をもってしまうのでしょうか。
苦手だと感じる要因は、マット運動に対して「怖い」「恥ずかしい」「できない」「失敗して痛い思いをした」などマイナスなイメージを持っていることが考えられます。
誰だっていきなり難易度の高い技は習得できませんし、恐怖心に勝てる人もなかなかいません。
けれども、系統立てて技を習得していけば、段々と難しい技にも挑戦できるようになっていきます。
スモールステップで学校はもちろん、ご家庭でも子どもの成長を見守っていきましょう。
何歳からマット運動はできるのでしょうか?
幼児期は発達が著しい分個人差もありますが、マット運動は3、4歳から始められます。
文部科学省の「幼児期運動指針」では、3歳から4歳ごろには全身を使って遊び、体のバランスをとる動きや体を移動する動きを経験することを推奨しています。
幼児期は技を習得するという技術的なアプローチは重要視されていません。
あくまでも「体を動かすことが楽しい!」と運動への意欲を高めるアプローチが健やかな成長を育みます。
そのため、幼児期の間はマット運動の技ができないと悩みすぎる必要はありません。
生涯健康的な生活を送るために、幼児期から運動へ苦手意識が芽生えないように楽しく声掛けして体を動かしていきましょう。
マット運動を通して得られる効果は、大きく3つあります。
バランス感覚とは、人に作用する重力に対して外部からの傾きを修正するための能力です。
自分の体を支える場面は、日常生活はもちろんスポーツや事故など多岐にわたります。
バランス感覚が身についていなければ、筋肉がついていても体勢を維持できずこけてしまう可能性もあります。
けれどもバランス感覚を養うためには、どうしたらいいのでしょうか?
その答えは簡単で、バランス感覚を養うためには、何よりも運動経験が必要です。
車酔いになりやすい人の中には、幼少期バランス感覚を養う体験や動作が少ないことが要因の一つとして考えられています。
様々な動きに体を慣らし、マット運動への恐怖心を緩和するためにも様々な運動経験が必要です。
人はあらゆる動作の中でも、無意識化で身体をコントロールしています。
マット運動では、体を動かす度に身体コントロール力が身についていきます。
様々な技を練習すると、体の重心移動や体幹も鍛えられるメリットも。
全ての運動へつながる基礎として、身体コントロール力が身につくマット運動はおすすめです。
文部科学省『小学校体育(運動領域)まるわかりハンドブック 低学年』によれば、低学年児童の特徴として、思考力は未発達だが多様な動きを身につけようとする好奇心旺盛な時期と記されています。
動作と思考が同時進行してしまい、深く考えずに危険な行動をしてしまう可能性も。
マット運動の授業を通して、「お友達との間隔がないと危ないな」、「この技はあごを引かないと首が痛くなるな」など考えながら実践することで思考力や判断力が身についていきます。
またマット運動が得意なお友達の手本を見て、どうすれば自分も上手にできるかと考える力を育めます。
マット運動といっても、簡単で挑戦しやすい技もあります。
幼児期や小学校低学年でも取り組みやすい技から紹介していきます。
|ゆりかご
手で膝をかかえる体操座りをしたままで、あごを引き背中を丸くしてゆりかごのイメージで揺れる技です。
前後に揺れる感覚、起き上がる際には腹筋運動も必要です。
勢いをつけ反動を利用することで、体を起き上がらせる感覚が見につきます。
さらにあごを引くと背中が丸まり回りやすくなるので、前回りへの前段階として重要な技です。
|丸太転がり
指先・つま先を伸ばして体をまっすぐ意識して転がる技です。
まっすぐ転がり続けるためには、平衡感覚が必要で簡単そうに見えて意外に難しく感じるかもしれません。
小さな頃から遊び感覚で、家でも実践しておくと回転する感覚がつかめます。
|かえるの足打ち
手の平を地面につけ肘を伸ばし、足で地面をけりうでで体を支える技です。
頭は手より前に意識して、あごを引くことがポイントで、後に習う前転や倒立などの技へつながります。
|背支持倒立
仰向けになり足を上へしっかり伸ばします。
そのままではぐらつくので、手で腰をしっかりと支える技です。
下から上を見上げる感覚や、足を伸ばして姿勢をキープする際に全身の筋肉を使います。
前述した技に比べると、難易度が高くなるので少しずつでも上達できるといいですね!
マット運動の効果や取り組みやすい技を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
幼児期の間に、遊びの一環でご家庭でもマット運動の初歩的な技を取り組めば苦手意識が芽生えにくくなります。
マット運動で得られる効果は、なかなか子ども自身が実感できないかもしれません。
けれども以前出来なかった技ができるようになると、成功体験となり子どもの自信につながります。
バランス感覚や体幹を鍛えるためにも、優れているマット運動。
子どもにマット運動が苦手だと思ってほしくない方やどのように教えればいいか分からない方など、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考文献
文部科学省『小学校体育(運動領域)まるわかりハンドブック 低学年』
本資料の使用にあたって~発達の段階を踏まえた指導のポイント (PDF:1152KB)
マットを使った運動遊び~跳び箱を使った運動遊び (PDF:1425KB)