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運動のコツ

子どもの身体能力をより効果的に伸ばす方法を紹介します!

子どもの身体能力をより効果的に伸ばす方法を紹介します!

身体能力と運動能力が実は違うって本当?

オリンピックや世界大会のテレビ中継などで、あの選手は「身体能力が高い」といったコメントを耳にしたことはありませんか?

他にも、「あの子は運動能力が高い!」なども巷ではよく聞く言葉です。この「身体能力」と「運動能力」ってどこか似ているような感じがしますよね。

ですが、実際のところ運動能力と身体能力は別物なのです。   

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身体能力と運動能力の違いについて

俗に言う「運動神経が良い」というのは、正確に言えば「運動能力が高い」ということになります。「運動能力」は、日本大百科全書(ニッポニカ)によると「走る・跳ぶ・投げる」といった体力に運動やスポーツに必要な基本的な技術やスキルなど加味した能力を言います。

つまり、身体に元々備わっている身体能力を生かす能力であり、身のこなし方やパフォーマンスといった技術的な能力のことです。この「運動能力」には生まれながらにして違いはなく、後天的なトレーニングによって身につける事が可能です。

 

反対に、身体能力」は筋力・持久力・柔軟性・俊敏性といった既に身体に備わっている能力のことを言い、先天的な違いも多少はあります。例えば、日本人に比べて黒人は、生まれながらにして筋力や持久力などが高いことは皆さんもよく知っていますよね。

それに加えて、昨今では「持久力」や「筋力」などの身体能力は、遺伝的な要因が一部において関与しているということも明らかとなっています。 ただ、遺伝的要因は一部であって、幼少期から身体を動かすことやトレーニングを行っていくことで「身体能力」を向上させることは可能なのです。

身体能力とは?  

「身体能力」は、別名「行動体力」とも言われています。行動体力は3つに分けられており、「行動を起こす能力(筋力や瞬発力)・行動を持続する能力(筋持久力や心配持久力)・行動を調節する能力(敏捷性・平衡性・柔軟性)」があります。

 

上記の行動体力に関係する「筋力 ・筋持久力・瞬発力・心肺持久力・敏捷性・平衡性・柔軟性」を、文部科学省は「全ての子供たちが身につけるべき身体能力」として定めています。

文部科学省が制定する「身体能力」について詳しく解説します!

「身体能力」には7種類の能力がありますが、あまり知られていない能力や、能力の内容についてあまり知らないといったことも多いのではないか?と思います。

ここでは、身体能力が実際には「どういったものなのか?」ということや子どもが身につける事で生じるメリットやデメリットなども解説していきます。            

筋力とは?

身体全体を動かすための土台となる能力です。

適切に筋力トレーニングを行えば、筋肉は太くなります。

しかし、筋力を高めたいと思った際に誤った知識でトレーニングを行ってしまうとオーバーワークやオーバーユース(筋肉の使いすぎ)になりがちです。そうなってしまうと、子どもの成長や発育を阻害する原因になりますし、そもそも子どもの筋肉は大人と違い、筋トレを行っても肥大することはありません。

筋持久力とは?

筋力を使って身体を長時間動かし続けられる能力です。

全身ではなく、特定の筋肉の持久力を必要とすることがほとんどで、反復運動で筋肉を動かし続けたり、鍛えたい筋肉に対してピンポイントで負荷をかけたトレーニングを行うことが効果的です。

但し、ポストゴールデンエイジを迎えるまでの子どもには器具や錘を使ってこういった大きな筋肉をピンポイントで鍛えることは身体への負担が大きいためオススメしません。

瞬発力とは?

短時間で筋力を爆発的にパワーを発揮する能力 です。

神経の伝達速度(反応にかかる時間)が早ければ早いほど、「高い瞬発力」を発揮することができます。陸上の 100m走や水泳の短距離といった種目が代表的ですが、サッカーや野球、バドミントンといった他の競技でも「瞬発力」が必要になる場面が実は多くあります。

心肺持久力とは?

運動時に呼吸機能を長時間正常に働かせられる能力です。

「有酸素性運動の能力」に密接な関係があり、一定時間の運動を継続することが可能な「体力」や「粘り強さ」を指します。低強度の運動を可能な限り長い時間行うことで毛細血管が発達して筋繊維内に流れ込む血液量が増加し、心肺持久力は高まります。血液の量が増えることに比例して、運搬される酸素も多くなり、有酸素運動に必要な酸素を長時間に渡って供給することが出来、最後まで良い状態でパフォーマンスをすることが可能になるのです。

敏捷性とは?

筋力を使って素早く反応し、その場の状況に応じて身体の位置を変えたり、迅速に方向転換を行なう能力です。アジリティとも言われます。

特に、敏捷性が必要とされる場面では、「バランス能力・コーディネーション能力」といった身体をコントロールする能力も求められます。

平衡性とは?

不安定な足場において、上手に身体のバランスを取れる能力です。小学校入学前後の6-7歳頃に「平衡性機能」は急速に発達し、二次性徴が始まる10-12歳頃に完成すると言われています。

野球やバスケ・サッカー・柔道といった「身体の重心の移動」がパフォーマンスの中に入ってくることが多く、スポーツにおいて必須な運動能力の一つです。運動時のフォーム(姿勢・動き)が良いと動きが効率的になるのでフォームとの関連性も非常に高い能力でもあります。

柔軟性とは?

関節が柔らかく、筋肉と腱が伸び、身体の反応に合わせてスムーズに動ける能力をいいます。関節の可動域が広いと、身体のバネも使いやすく、ケガを予防することも出来ます。トップアスリートの多くは、身体のバネを活かして力を最大限に発揮しています。

 

柔軟性には「静的柔軟性」と「動的柔軟性」があります。静的柔軟性」は動きを伴わない身体の柔らかさをいいます。「あの子は身体が柔らかい!」などと言われる時はこの「静的柔軟性」です。

一方で、「動的柔軟性」は、パフォーマンスなどの動きがある中で必要となる身体の柔らかさを指します。スポーツを行う上では、両方の柔軟性が必要になります。

7つの身体能力を向上させる方法をご紹介!

身体能力は7種類と細かく分類されています。心肺機能や持久力・筋力をつけるためにはポストゴールデンエイジ期以降、本格的にトレーニングを行うことが有効ですが、敏捷性・平衡性・柔軟性などは幼少期から遊びながら身につけられる能力です。

特に、平衡性の能力が完成する年齢が10-12歳前後なのでこの時期を逃さないようにしましょう。

筋力を向上させる方法について

幼児期の子どもは外で遊ばせることが何より大切なトレーニングです。

しかし、小学生になるとサッカーや野球といったスポーツを始めるお子様も多いですよね。習っているスポーツをより上達させるために、筋力を向上させたい!という場合には、「腕立て伏せ・プランク・ランジ・腿上げ」などの自重で出来るトレーニングを行うようにしましょう。

また、行う際は回数も10-20回と少なめにするなど負荷をかけすぎないようにしてください。

筋持久力を向上させる方法について

幼少期はまだ身体が発達途中であるため、「筋持久力」の向上を目的としたトレーニングを行うのではなく、「エレベーターやエスカレーターを極力使わないようにして階段を使う・歯磨きをしている時にふくらはぎのかかと上げ運動をする・車は出来るだけ乗らないようにして移動手段を自転車に変える・テレビを見ながらストレッチを行う」といった日常生活の中で身体を動かす習慣を増やしていくことが大切です。

 

ポストゴールデンエイジ期以降は、バービージャンプやスクワットなど「有酸素運動」と「筋力トレーニング」を組み合わせた運動を行うことで筋持久力の向上に効果的です。但し、正確なフォームや適切な回数で行わないとケガにも繋がるので注意しましょう。

瞬発力を向上させる方法について

瞬発力を高める方法としては、繰り返し何度も同じ動作を行っていくことが、神経の伝達速度を速くすることに繋がり、おまけに筋力もついて瞬発力は更に高まります。

しかし、筋力を高めて神経の伝達速度を上げて「瞬発力」を鍛えようと反復練習を行ったとしても、体の使い方が間違っていたら最大限にパワーを発揮することは出来ません。正確な動作を身につけた上で行うことを忘れないようにしましょう。

 

「瞬発力」は、筋肉が収縮する速度によって生まれます。この速度は筋肉が脱力する時間があってこそ再大限のパワーを発揮するので、「脱力する・正しい位置に重心を置く・正しい姿勢で立つ」といった基本的なことから取り組んでみましょう。

心肺持久力を向上させる方法について 

心肺持久力(全身持久力)が著しく高まるのは、ポストゴールデンエイジにあたる中学生の時期です。心肺持久力が中学生の頃に向上する理由としては、呼吸循環器系が大きく発達することが関係しています。心肺機能が顕著に向上するので心肺持久力をつけるには適しているのです。ジョギングやサイクリングといった「有酸素運動」を習慣化して継続して行うことで持久力は向上していきます。

よりレベルを上げたい人は「インターバルトレーニング」も取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

ですので、ゴールデンエイジ期・ポストゴールデンエイジ期は、過度な心肺機能を高める練習を行うのではなく、著しく成長する「神経系」を伸ばすトレーニングを優先させることが将来的なパフォーマンスに活かせます。

敏捷性を向上させる方法について

敏捷性は 鬼ごっこや縄跳びといった遊びをはじめ、反復横跳び・シャトルランなどでも高めることが出来ます。方向転換や状況に応じて速度を調整したり、ステップワークを踏んだりすることが敏捷性の向上にも繋がります。

 

他にも、「ラダー」というはしご型のトレーニング道具を使うことで効率良く敏捷性を鍛えることも可能です。ラダーの枠内でステップを素早く踏んだり、リズムに合わせた切り返しなどを繰り返し練習していくことで、スピードを上げて行えるようになったり、パフォーマンスの中でも生かせるようになっていきます。

ラダーの他にも、ミニハードルやコーン、マーカーなどを使ってトレーニングを行うことも多く、特にサッカー選手などが頻繁に取り組んでいます。

平衡性を向上させる方法について

平衡性は、「自転車」に乗れるようになることで身につける事が可能です実は、大人になってから乗り物酔いをしやすい人は、自転車に乗れない人が多い傾向にあるため、幼少期から三輪車や補助輪付きの自転車などの練習を行い、段階を経て一人で自転車に乗れるようになるとさらにバランス感覚が高まります。

 

他にも、一輪車やスキー・スケート・スノーボード・サーフィン・スケートボードなど足場やバランスの悪い場所や状況の中で動くことで身につけやすい能力です。身体を支えるための「体幹」を鍛えることも効果的です。

柔軟性を向上させる方法について

柔軟性を高める方法としては、体操・水泳といった全身運動やストレッチが効果的です。ストレッチを行うことで筋肉の柔軟性が高まり、結果的に関節の動きが良くなります。

 

そもそも体が硬い人は足があまり開かず、和式トイレでしゃがめない子が最近では増えています。基本的に、体の柔軟性の目安となるのは関節の可動域なので、可動域を広げるストレッチをお風呂上りなどに毎日行うことで柔らかくなります。

ストレッチの種類や方法は沢山ありますが、親子で一緒に行うことで子どもも正確に出来、スキンシップも取れるのでオススメです。まずは、身体の中でどこが硬いのかをチェックし、その部分を柔らかくするストレッチから始めてみましょう。

より身体能力を向上させるために、鍛えておくべき大事な能力ってなに?

身体能力の中にある持久力や筋力といった能力が著しく成長するのはポストゴールデンエイジ期です。

ですから、その時期を迎えるまでに、どれだけ自分の身体を上手に操れるようになるかで、将来的なパフォーマンスのレベルが大きく変わってきます。自分の身体を思うがままに操れるようになるためには、幼児期の遊びを通してコーディネーション能力を身につける事が大切です。                                  

神経系が発達する時期にはコーディネーショントレーニングがオススメ!

神経系が最も発達する幼児期は、「運動を調整する能力」というのが著しく伸びる時期でもあります。この「運動を調整する能力」は、幼児期以降も新しい動きや初めて行うスポーツなどで「新たな技術を身につける時」に必要となります。運動時の状況に合わせて「体の動き」や「力の加減」を調整する「コーディネーション能力(定位能力・反応能力・連結能力・識別能力・リズム化能力・バランス能力・変換能力といった7つに分類されている)」を高めるためのトレーニングとして、「コーディネーショントレーニング」が効果的です。

 

運動時に、スムーズに身体を動かせる理由としては、脳と神経が連動し、「どのように動くのか」をきちんと筋肉に伝えていることにあります。

ですから、この「神経回路」がより正確に連携できると電気信号も早く伝わり、自分の思ったように身体をスムーズに動かせるのです。山梨大学教育学部長の中村和彦教授の著書(※)には、「日本のトップアスリートたちの約6割は、幼少期に毎日2時間以上遊んでいた」とも書かれており、幼少期は本格的なトレーニングよりも遊びを通して神経系を伸ばしていくことの重要性が明らかになっています。

小学校を卒業する前後で神経系の成長は100%に達してしまうからこそ、効率的に身体能力を高めるためには様々な動きを経験して「コーディネーション能力」を高めることが大切です。

 

(※)【運動神経がよくなる「からだ遊び」―小学校入学までに差がつく!】)コーディネーショントレーニング より

自分の身体を自在にコントロール出来れば、より効果的に身体能力を高められる

現代の子どもたちは、運動をしたり身体を動かす遊びが減っており、そのことは文部科学省でも問題となっています。

幼児期の子どもが遊びを通して運動体験を行うことで、「体力や運動能力の向上・身体の動かし方の基本動作を身につける・心肺機能や骨の形成に好影響を与える」といった効果があります

反対に運動体験が少なければ、体力や運動能力の向上はあまり見込めず、心肺機能や骨の形成といった成長にとって大事な部分に対しても問題が発生する可能性があります。

 

様々な運動や動き・遊びを体験していく中で、「立つ・座る・乗る・転がる・渡る・起きる・ぶら下がる・浮く・回る・走る・登る・歩く・跳ねる・よける・跳ぶ・くぐる・滑る・這う」といった動きを習得することで、「運動を調整する能力」が身に付き、自分の身体を自在にコントロールすることができるようになります。

これらの動きを幼児期に身につけ、神経系を伸ばしてから本格的にスポーツに取り組むことでより身体能力の向上やパフォーマンスの向上にも繋がります。

 

そもそも、筋力や持久能力などは神経系の発達がほとんど止まる「ポスト・ゴールデンエイジ期(13-14歳頃)」に著しく成長します。ですから、まだ幼児や小学生のお子様で身体能力を高めたい!と考えている場合は、筋トレや持久力を高めるトレーニングなどを行うよりかは「神経系の能力を高めて自在に自分の身体をコントロール出来るようになること」を優先することが大切です。

子どもの身体能力を伸ばすためには…

身体能力は、行動体力とも言われ、「筋力 ・筋持久力・瞬発力・心肺持久力・敏捷性・平衡性・柔軟性」といった7つの能力として分類されています。これらの能力はスポーツを行うためだけでなく、健康に生きていく中でも必要な能力になります。

中でも、「筋力・持久力」などはポストゴールデンエイジ期に著しく成長するため、幼少期に過度なトレーニングを行うことは効率的な成長を阻害する危険性にも繋がるため控えるようにしましょう。

反対に、「敏捷性・平衡性・柔軟性」は遊びを通して身につけられるといいですね。

 

これらの能力は、スポーツを行う上でより良いパフォーマンスに必須となるので適度に磨いていくことは大切です。

また、神経の伝達速度を高めることで瞬発力も向上します。瞬発力は多くのスポーツに活かすことが出来ますから、コーディネーショントレーニングを通してしっかりと神経を全身に張り巡らせておくことで将来的に良いパフォーマンスに繋がります!

幼少期は月齢や体格差で違いが出やすい部分もあるので、目先の結果や成長を追うのではなく、お子様の将来を見据えて「身体能力」が向上するようにサポートしていきましょう!

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