小学生の子どもの「汚い文字」を改善!遊びの中で楽しく改善しよう!
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最近はようやく子供も屋外で自由に遊ぶことができるようになってきました。
一方でうれしい反面、子供が体を動かす姿を見ていると、余計に我が子の運動能力が気になり始めた方も多いのではないでしょうか。
実は、運動能力の差は「バランス感覚が高さ」「幼少期の経験量」が大きく影響します。つまりバランス感覚を鍛える経験を増やすほど、子供の運動能力が伸びるといえます。
けれども「どうしてバランス感覚が大切なの?」「バランス感覚を鍛える方法は?」と疑問に思いますよね。
今回は、子供の運動とバランス感覚の関係性や必要性を分かりやすく解説するとともに、親子で楽しくできるトレーニング方法もご紹介します!
バランス感覚には「身体を不安定な状態から素早く戻す力」「姿勢を維持する力」の2つの機能があります。
一般的に「バランスをとる」と言われるものです。
体が不安定になった状態から体の重心を探して体を安定させるという力。
体がぐらついた時でも自分の力で体を戻すことができ、転倒や怪我の予防にも繋がります。
これは動きが静と動のどちらの時でも、背骨を安定させて一直線に姿勢を維持する力です。
例えば、座るときの姿勢や、走る時の姿勢を正しくキープする時に作用します。
では、どうしてバランス感覚を鍛えることが大切なのでしょうか。
理由は2つあります。1つ目は子供の運動経験を増やす必要があるから。2つ目は子供の発達においてバランス感覚を鍛えることが必要だからです。
①子供の運動経験を増やす必要があるから
現代の子供は活発に体を動かす経験が足りないと言われています。
ひと昔前の子どもは竹馬など遊びの中でバランス感覚を養い、自然に運動機能を鍛えていました。
しかし、ゲーム機やスマホアプリの人気拡大により遊び方が変化。子供が体を動かす経験が激減し、運動不足が問題になっています。
幼少期にバランス感覚を鍛える経験が足りないと、スポーツだけでなく、転倒しやすくなるなど日常生活にも影響します。
だからこそ、バランス感覚を鍛えることを、生活や遊びの中に意図的に取り入れ、運動経験を増やす必要があります。
バランス感覚を鍛えるということは決して難しいことではありません。「揺れた状態から身体を元に戻す」「背骨を伸ばして立つ」といった経験を積み重ねることで、自分で自分の体をコントロールする力が身についてきます。
子供の発達においてバランス感覚を鍛えることはとても大切です。
なぜなら、子供のうちに多様な動きを経験することで今後の運動経験に大きな影響を与えるからです。文部科学省の『幼児期運動指針ガイドブック』でも「体のバランスをとる動き」は重要視されています。
さらに、幼少期により多くの運動量を確保した子供の方が、大きくなっても自発的に運動をする傾向が多いとも言われています。
つまり、今の運動能力よりも経験量が重要であるということです。
最初はうまくバランスを取るのが難しくても「自分の体はどうしたらバランスが保てるのか」という試行錯誤を経験することが、子供の発達の支えとなります。
実は、バランス感覚を鍛えることは脳を鍛えることにも繋がります。
なぜなら、バランス感覚をを司るのは小脳だからです。
人間は体のバランスをとる時、足の裏がバランスセンサーとして働きます。足の裏の刺激が神経を通って小脳へ送られ、自分でバランスをとろうとします。
つまり、バランス感覚を鍛える経験をするほど、脳に刺激が与えられ脳が活性化します。
このように、今後の運動や脳の発達において、バランス感覚を鍛えることは非常に大切であるといえます。
では、バランス感覚を鍛えると具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
1つ目のメリットは、子供の姿勢が良くなるということです。
家で食事や勉強ゲームをする時に背骨が丸まってたり、ぐしゃっとなったりするのが気になることはありませんか。
姿勢維持に必要なことはバランス感覚。まっすぐな姿勢をキープすることは、体がブレないようにバランスを保つことです。
つまり、バランス感覚を鍛えることで子供の姿勢を改善することができます。
動きながら適切な姿勢を保つ力は、スポーツ選手に求められるボディコントロール能力の一つ。
つまり、幼少期に鍛えたバランス感覚が将来のスポーツの基盤になります。サッカーや野球、バスケットボールなどあらゆるスポーツで求められるのがバランス感覚。
まだやりたいスポーツは明確でない子供でも、今のうちにバランス感覚を養っておくことが将来の自分の支えになってくれます。
3つ目のメリットは、体幹を鍛えることができるということ。
体の安定を保つときは、背骨周辺の筋肉や腹筋を同時に使っています。
内側の筋肉を鍛えることで、より長く姿勢を保つ事ができたり、安定して体を動かしたりすることができます。
4つ目のメリットは、脳が活性化するということです。
先ほど説明したように、バランス感覚を鍛えることで脳も同時に鍛えられます。
たとえバランスをうまく取れずに失敗したとしても、脳にとってはプラス。脳がうまくできなかったことが記憶し、改善案を考え始めます。その結果、脳の機能はさらに強化されます。
つまり、バランスを保つのが苦手であっても、経験をすることが何より大切です。
ここまでは、バランス感覚を鍛える理由やメリットについてお伝えしました。しかしバランス感覚を鍛えるデメリットは何かは気になりますよね。
では、バランス感覚を鍛える前に、デメリットも押さえておきましょう。
バランス感覚を鍛える際は、安全面の確保が難しくなります。
なぜなら、不安定な状態で活動することが多いからです。
特に子供の場合は危険の度合いが分からないため、怪我につながる可能性が高まります。
けれども、大人が近くでサポートすることで安全にバランス感覚を鍛えることができます。
子どもがバランス感覚を鍛えるトレーニングや遊びをするときは、近くで見守ることがおすすめです。
バランス感覚を鍛えることは、走る・跳ぶの運動に比べて、運動の場を整えるのが難しいです。
けれども、少し工夫するだけで、家の中でもバランスを感覚を鍛える環境を作ることができます。一度環境を作れば、子供は自然とやり方を覚え、遊びの中でバランスを鍛えることができます。
しかし、どのように安全を確保しながら運動環境を作ればいいのかと疑問に思う方も多いですよね。
では、次は安全を確保しながらバランス感覚を鍛えられるトレーニングについてご紹介します。
バランス感覚を鍛えることはもちろん大切ですが、一番大切なのは子供が楽しいと思うことです。 親子で楽しくバランス感覚を鍛えることで、親子のコミュニケーションもとれ、自然に安全面も確保できます。
今回は、親子できるトレーニングを⒊つ厳選しました。
まずは自分の左右バランスをチェックしましょう。
【方法】
⒈ 立った状態で、足元や目線の先に目印を決める。
⒉ 目をつぶり、その場で足踏みをする(30秒〜1分)
⒊ 時間が経ったら目を開け、自分の立ち位置を確認する。
【ポイント】
・怪我防止のため、なるべく広い空間でやりましょう。
・終わった後に左右バランスがどうなっているかを伝えてあげましょう。
そうする事で、子供が自分のズレを自覚することができます。
バランスボールに座るだけでバランス感覚を鍛えることができます。
【方法】
⒈ バランスボールに座る
⒉ ゆらゆらと揺れる。
⒊ 慣れてきたら、足を浮かせて揺れる。
【ポイント】
・初めのうちは大人が手や足で挟んでボールを支えてあげましょう。
・慣れてくるとボールを椅子の代わりにしながら読書やゲームをすることもできます。
・骨盤を安定させて座って背筋を伸ばすことで、自然と猫背改善に繋がります。
最後は、バランスボールをトランポリンとして活用します。
【方法】
⒈ 大人がイスやソファに座り、バランスボールを両足でしっかり挟む。
⒉ 子供がボールの上に乗って、手を繋ぐ。
⒊ 手を繋いだまま、トランポリンのようにピョンピョン跳ぶ。
【ポイント】
・初めのうちは座ったままでも大丈夫です。
・周りに頭をぶつけるものがないかしっかりと確認しておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
バランス感覚を鍛えることは子供の発達にとって重要です。
現代の子どもはバランス感覚を鍛える機会は減っていますが、意図的にバランス感覚を鍛える環境を作ればしっかり補うことができます。
親子で楽しくトレーニングをすることで、いつもとは違った親子の時間を過ごすことができます。
さらに、親子で楽しく身体を動かすことは子供の心を満たすことにも繋がります。子供の身体と心の発達のために、ぜひチャレンジしてみてください。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました 。
参考サイト
・文部科学省『幼児期運動指針ガイドブック』
https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319772.htm
・厚生労働省『バランス運動の効果と実際』
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-009.html