pickup article

カテゴリ

運動のコツ

ボール投げの記録を伸ばすためのコツとは?効果的な練習法もご紹介!

ボール投げの記録を伸ばすためのコツとは?効果的な練習法もご紹介!

年度が変わると、身体能力を測るために必ず行われる体力テスト。

シャトルランや反復横跳びなどたくさんの項目がある中で、周囲の生徒から注目を浴びてしまうソフトボール投げ。

 飛距離は、体格や肩力の差が顕著に影響してしまいます。投げるときに、ボールを遠くまで投げられなくて、恥ずかしい思いをしたくはないですよね。

 保護者の方も、我が子の記録と周囲の記録が一緒くらいであってほしいと願う方も少なくはないはずです。

 

ソフトボール投げは、運動が苦手だと感じているお子さまでも、ちょっとしたコツや練習をすれば必ず記録を伸ばすことができます。

 今回は、ソフトボール投げの記録を伸ばすためのコツや効果的な練習方法をご紹介します。

小学校1年~6年生までの平均

 ソフトボール投げは、肩の力やボールの調整力を測るテストです。投げる力は、スポーツや球技などに影響します。

 さらに、キャッチボールやドッチボールなど日常的な遊びの中でも、投げる力が重要になってきますよね。

 保護者の方は、周囲の子どもたちの記録と我が子の記録がどのくらいなのか気になるはずです。

 

実際に、文部科学省の資料を基に、ソフトボール投げの全国平均を見ていきましょう。

学年 男児の平均(m) 女児の平均(m)
1年生(6歳) 8.28 5.62
2年生(7歳) 11.52 7.38
3年生(8歳) 15.66 9.40
4年生(9歳) 18.92 11.63
5年生(10歳) 22.92 13.60
6年生(11歳) 26.65 16.38

2019年度 文部科学省調査

 

メジャーがあれば、ご家庭や公園でも測ることができるので、ある程度の目安となる平均と比べて見てくださいね。

ソフトボール投げのコツ5選

 ただボールを遠くまで投げるだけ、と思われがちなソフトボール投げですが、案外気をつけるべきポイントやコツがたくさんあるのです。

投げるフォームやタイミングなど、少し意識するだけでも記録を伸ばすことができます。

 

ソフトボール投げのコツは大きく分けて5つです。

本番前の準備運動

投げる前の助走やステップ

流れるような体重移動

正しいフォームと投球方向

ボールを投げるタイミング

 

それでは、5つのコツを詳しく見ていきましょう。

①本番前の準備運動

投げる前には、必ず準備運動をしましょう。

ソフトボール投げは、肩の力や手首を使ってボールを投げます。本番の前には、肩をほぐすイメージで大きく10回ほど回しましょう。

手首や足首も一緒に、ぐるぐると30回ほど回してみてください。

 準備運動をしながら深呼吸をすると、より心を落ち着かせながら心身ともに万全な状態で本番に臨むことができますよ!

②投げる前の助走やステップ

 本番のソフトボール投げでは、半径1mの円の中から投げることができます。

その円の中であれば投げる前に、軽いステップや助走をとることができるのです。感覚で投げる子どもたちだからこそ、自分に合ったステップで投げることをおすすめします。

 勢いをつけて投げることができるステップを、練習の中で見つけ、自分だけのコツを手に入れてみましょう。

 

投球中に、円から飛び出したり円を踏んだりしてしまうと、測定不能として記録には残らないので注意が必要です。

 円を踏まずに投げる練習も一緒に取り組んでみてくださいね。

③流れるような体重移動

 体重移動をより意識することで、投げるボールに勢いを持たせることができます。後ろ足で踏ん張ると同時に、その力を前に押し出すイメージで投げてみてください。

 

まだまだ年齢の低いお子さまの場合は、シーソーの動きを真似して投げると上手な体重移動を体で覚えることができます。

 ボールを投げる体勢を整えた後、後ろに体を傾けて前足を上げ、投げると同時に前足を踏み込みましょう。

 上半身の動きをボールに伝えられるように意識してみてください。

④正しいフォームと投球方向

 遠くにボールを投げるために、正しい姿勢や投げる方向が重要になってきます。

 ボールを持っている手を耳の近くで構えて、肘を前に押し出しながら投げてみてください。頭の上からボールが飛び出すようなイメージです。

 姿勢は背筋を伸ばして、ボールを投げると同時に腰を少しひねると、回転力を勢いに加えることができます。

 

さらに、投げる瞬間に手首のスナップを意識してみましょう。回転力や手首の力が加わるだけでも、簡単に記録を伸ばせるのです。

 ボールを投げる方向と弾道も重要なポイントです。

 きれいな放物線を描くことができれば、自然とボールが遠くまで飛びます。角度は、斜め45°の方向に向かって投げてみてください。

 

さらに、真っ直ぐ投げることを意識しましょう。自分の正面からボールがズレてしまうと、記録はなかなか伸びません。

 ボールは風の影響を受けやすいので、風向きに合わせた角度や方向を見極めてみてください。本番前に、軽いキャッチボールや練習をしてみることをおすすめします。

⑤ボールを投げるタイミング

ボールを投げるタイミングがズレてしまうと、思っているほど飛ばなかったり違う方向へ飛んで行ってしまったりという失敗に繋がります。

 より力が伝わるタイミングは、自分の体から一番遠い瞬間です。ボールを最後に押し出すようなイメージで投げてみてください。

 手首のスナップも、ボールから離れるタイミングが一番効果的ですので、ボールが離れる最後の瞬間まで気を抜かずに投げ切りましょう。

ソフトボール投げの記録を伸ばすための練習3選

 ソフトボール投げで記録を伸ばすためには、5つのコツも重要なポイントですが、コツを踏まえたうえで練習することが一番の近道です。

 子どもたちが楽しく取り組みながら、必ず記録を伸ばすことができる3つの練習方法をご紹介します。

 保護者の方も子どもたちと一緒にやってみてくださいね。

①キャッチボールや遠投

 まずは、気軽に楽しくキャッチボールやどれだけ遠くまで投げることができるのか、遊びながら練習してみてください。

 投げることを楽しむことができたら、フォームやタイミングなどを意識してみると記録もだんだん伸びます。

 

 地面に半径1mの円を描いて、実践と同じような環境で投げてみるとイメージをさらに深めることができます。

 投げやすいステップやタイミング等を、掴めるように練習してみましょう。地道でも、練習すればするほど記録は必ず伸びます。

 楽しく継続的に、取り組んでみてください。

②鉄棒で懸垂をする

 ボールを投げることに飽きたら、公園にある鉄棒などで懸垂をしてみましょう。

 ソフトボール投げは、腕の力や肩の力が大きく関係しています。腕の力や肩の力を鍛えるためには、懸垂が効果的です。

 

しかし、子どもにとって筋トレは無縁で、継続的に鍛えることは楽しくないはず。遊びの延長でも構いませんので、鉄棒で遊びながら取り入れてみてください。

③ボールを地面に叩きつける

 地面に叩きつける練習は、年齢が低いお子さまにおすすめの練習方法です。実際に、私立幼稚園や体育教室で行われています。

 ボールを思い切り地面に叩きつけることで、遠心力や体の力を使って全力で投げることができます。

 しっかりと踏み込んで、オーバースローで叩きつけてみてください。全身を使って投げることになれたら、前に押し出しながら投げることを意識してみましょう。

 

 全身を使って投げる練習方法だからこそ、肩や肘を痛めることがないことがこの練習のいいところです。

 年齢が低いお子さまは、ぜひこの練習方法を取り入れてみてください。

まとめ

 ソフトボール投げは、コツを抑えてたくさん投げれば投げるほど、記録を伸ばすことができます。

 しかし、子どもに投げるフォームの癖やタイミングのズレがあると、記録はなかなか伸びません。保護者の方が一緒に練習する中で、より良い投げ方を模索しながら伝えてあげてください。

 

運動が苦手でも楽しく練習すれば、苦にならず本番でも恥ずかしい思いをしなくて済みます。

 たくさん練習して本番に臨み、周囲の生徒が注目する中、驚くほど遠くまで飛ばして、ソフトボール投げで自慢できるチャンスです。

 ぜひ、コツや練習方法を活かしてソフトボール投げを楽しんでくださいね。