習い事、絞るよりいろいろやらせた方が良いわけとは!?

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こどもの好みや意思がはっきりしてくる3歳ごろになると、ほとんどの親御さんは何か習い事をさせたいと思い始めるそうです。とはいえ我が子に本当に何が向いているかはなかなかわからないもの。今後の可能性を考えると、いろんな体験をさせてみたいと思うのではないでしょうか。3〜5歳の未就学児を持つ首都圏在住の親300名を対象に行った調査では「未就学児のうちは、特定の習い事に集中させるより、多くのことを体験させたい…68%」という結果も出ています。
(2018年8月下旬時点、20~50代の未就学児を持つ首都圏在住の親300名を対象に行った「こどもの習い事と遊びに関する調査」より 調査協力:株式会社マーシュ)
スポーツ選手は幼少期、いろんなことをしていた
プロ野球選手や金メダリストなどのトップアスリートは、意外にも幼少期はいろいろな習い事をしていた。という話もよく耳にします。
小さいころから英才教育を受けている選手が多いテニスにおいても、錦織圭選手は少し違っています。テニスを始めたのは5歳のときですが、2、3歳のころから水泳やサッカー、小学校では野球も経験しています。これは錦織家の「子供には好きなことをやらせる」という方針から。スポーツではありませんが、お母様からピアノのレッスンも受けていたとのこと
こども自らの「やりたい!」という興味を見つけるのが大切
トップアスリートだからこそ、どの習い事を選択したとしてもトップになれるようなポテンシャルが備わっていたのでは? とも思ってしまいます。しかし、いろいろ体験して本当にやりたいことを主体的に選び抜いていくことに、才能の芽を発見する重要なプロセスが隠されているのです。逆に、早くから大人が道を決めてしまうと、こどもが自ら「これをやりたい!」と思う主体的な探求の機会を奪ってしまう可能性も。
いろんな大人の目を通すことでわかることがある!?
こどもの興味、関心の向く方向を見逃さない方法として、幼児教育の専門家、玉川大学脳科学研究所の山田徹志先生は「こどもの理解には、こどもの姿をよく見て、語りをよく聞く、大人の目と耳が必要になります」と言います。それは親だからこそできるというものでもないと、山田先生はおっしゃいます。「保護者だけではなく、先生、専門職者(スポーツ選手、芸術家)という多面的にこども理解を進める場は、こどもが「そのひとらしく」育つ為のとても良い学びの場になり得ます」 参考記事:山田先生インタビュー 都市の”あそび”環境をデザインする
いろいろな習い事をさせる事で、たくさんの大人の眼差しを借りることができるでしょう。 親のまだ見ぬこどもの新しい可能性を発掘できるかもしれません。