/official/topics/6751 PAPAMO | 複数の「好き」がへこたれない子を育む〜森田次郎さん・後編

複数の「好き」がへこたれない子を育む〜森田次郎さん・後編


2018年12月11日

その他

自身も幼い頃からスポーツに親しみ、メジャー、マイナー、老若男女問わずスポーツの振興に尽力されている森田さん。日本では、単一スポーツに打ち込みがちですが、複数のスポーツに親しむマルチスポーツを推奨されています。
後編では、スポーツ談義から、こどもに複数の選択肢を与えることの大切さについても熱く語っていただきました。森田さんのバイタリティの源に、仕事も遊びも子育ても乖離していない「人生を楽しむ」というキーワードが見えてきました。
前編:豊かな原体験を今に再現、遊びの伝道師 〜森田次郎さん
ラグビーは人として強くなる、女の子でもラグビーやっていたら強くなれる
―3児(小5の長女、小3の次女、4歳の長男)の父でもある森田さんですが、娘さんはラグビーに打ち込まれているそうですね。またなぜラグビーなんですか。
森田:ラグビー好きの僕の影響が大きいです。ラグビーをやっていると、他のスポーツで痛くないんですよ(笑)。他のスポーツに比べて、いろんな体格の人がいるのがラグビーの面白いところです。太っていても、背が小さくてもみんな同じフィールドでプレーしている。いろんな人間がいる中で、どう動いていくかというチームワークが特に大事なのがラグビーです。これはビジネスにも応用が効くと僕は思っています。ラグビー選手ってビジネス界でも活躍していますよ。調べてもらうとわかると思います。
例えばサッカーは、ドリブルで一人でも突破できちゃうじゃないですか。ラグビーはそうはいかない。途中でタックルされて終わりですよ。ラグビーは人として強くなる。女の子でもラグビーやっていたら強くなれる。
だってルールのある喧嘩じゃないですか!(※全て森田さんの持論です)
PAPAMOのラグビープログラムの様子
日本代表にでっかくて屈強な女子選手がいるんですけど、うちの次女なんかはその人に憧れて目標にしていますよ。どこで挫折するかわからないけど。
コミュニケーションツールをいっぱい持っていると、どこへ行っても通用する
―森田さんはマルチスポーツを推奨されていますが、色々なスポーツを体験する良さってなんですか。
森田:例えば、ラグビーで靭帯を怪我したら、そこで終わりだってなる可能性が高いですよね。でも、色々やっていると潰しがきく。僕は、ラグビー、バスケ、起業と色々やればいいと思っています。

もう一つは、複数のスポーツをやっていたほうがコミュニケーションの幅が広がる。テニス、ラグビー、サッカーとそれぞれにコミュニティがあって、そのいろんなコミュニティに入れるというところが良い。年をとると特にそれが生きてきます。いろんなことをできるっていうのがイコール、コミュニケーションの幅を広げるんです。
うちのこども達もベースはラグビーだけど、最近阿波踊りにもはまっていて。さらに、長女は野球、次女はバスケを始めたいと言っています。もちろんその環境も紹介していこうと思っていますよ。
とりあえずいろんなものを実際に見せる、それが親の役目
―お子さん達、自ら「やりたい」と言い出すのがすごいですよね。
森田:それだけいろんなものを見せています。試合観戦なら、ラグビー、野球、車椅子バスケ、ブラインドサッカー。あらゆるスポーツの試合を見せていますね。とりあえずいろんなものを実際に見せる、それが親の役目だと思っています。
小さい頃にいろんなことをしたかったのにできなかったという、僕自身の苦い経験もそう思うきっかけになっています。小学校の頃に野球部のキャプテンだったんですが、だからサッカーはやっちゃいけないって言われて、すごく嫌だった。高校生になった頃、アメリカンスクールが近くにあって、アメリカってシーズンスポーツなんですよね。夏はアメフトやっている選手が冬はバスケをやっていて。それが羨ましかった。
日本では一つのスポーツをずっとやっているけど、これっておかしいと思ったんですよ。そのせいか環境も閉鎖的になりがちですよ。監督の言うことは絶対で監督の顔色ばかり気にして、さらに親の顔色も伺って。
いい環境で育てておいて、急に野生に放たれたって食っていけるわけがない!
―大人、特に親は、自由にやらせているつもりでも、影響を与えてしまいますよね。手を出しちゃうし。答えを知っているわけで。
森田:それは仕方ない部分はありますよね。僕もありますよ。ついつい手を出しちゃう。でも、それを極力しないように努力します。だからね、親から切り離された環境においてあげるのも大事です。知り合いのおじいちゃんのところに預けるでもいいしね、解き放つって大事ですよ。
日本の教育について思うのは、人間はじめは野生で生まれてくるのに、生まれた途端めちゃくちゃ良い環境で親の庇護のもと大事に育てられる。それなのに、21歳〜22歳くらいで急に野生に解き放たれて「さあ、自分の力で食っていけ!」って言われたって食えるわけがないですよ! しょっちゅう野生に行かせないと。うちの娘にもね、中学生くらいになったら家を出て欲しいと思っていますよ。ラグビーの強い、オーストラリアとかニュージランドとか地方とかね。
スポーツ談義から、こどもに複数の選択肢を与えることの大切さについても熱く語っていただいた後編。森田さん、素敵なインタビューをありがとうございました。
森田次郎さん
一般社団法人エデュケーション・コミュニティ/一般社団法人ワークスデザイン代表理事。三鷹で放課後体験型「ふれあい教室」「バルシューレ教室」を主宰。PAPAMOで講師として活躍中。WEB関連のコンサルティングから、教育まで複数の事業を手掛ける、コミュニケーションデザイナー。バルシューレC級指導者、中高老年期運動指導士、サッカー3級審判員。趣味は、ウルトラマラソン。