3月アート:「水墨画」濃淡と強弱

ppm_official_admin教室の様子

※墨を3色用意して水墨画に挑戦 PAPAMO SCHOOL今年度最後のアートの締めくくりは、水墨画! こどもたちは、広がりのある「黒」の世界と筆のなめらかさを感じてくれたように思います。
さぁ!と言って講師が取り出したのは、墨ではなく…鉛筆です。 今回は、鉛筆で「力の強さ」と「色」について知らせていきます。 「”ぐぐぐっ”という力で、真っ黒をつくってみよう!」 「次は、”さわさわ”と黒で塗ってみて」こどもたちは、鉛筆を力強く握り、「ぐぐぐーっ!」と大きな声を出しながら全力で塗り潰したり、優しくなでるように、鉛筆を斜めにして薄く塗ってみたり。 力の入れ具合によって、同じ黒でも色が違うことに気づきました。
今度は、それを筆と墨を使って表現していきます。 ”ぐぐぐっ”と力を入れて、筆を画仙紙に描いていくと、太い線。 筆の先っぽだけを使って、”さわさわ~~~”と描いてみると、弱弱しい細い線。 筆の多彩な表現に夢中になって、自分で大きくのびのびと描く子や細い線、小さな点など細かい繊細な筆の動きに魅せられた子もいました。 同じ筆でも、力の入れ具合でいろんな表現ができます。
※カニの画仙紙を使って太い線や細い線など描きました
「にじみ」や「かすれ」など、独特な表現も知ってもらいたいと思い、声をかけてみると、 「先生!みてみて、ここ!」と大きな声で、にじみを教えてくれる男の子がいました。 また、ある男の子の絵は、墨がしたたらないように筆をよくしごいていたためシュッとかすれている部分がありましたが、「いいね~味があるね~」というと、はにかんで微笑んでいたのが印象的です。 最後は、海をテーマに大きな紙に絵を描いてもらいました。 大きい潜水艦や船などを描く子もいれば、薄い墨や濃い墨を使い分ける子も。 勢いのある絵も、しっとりとした繊細な絵も、味わい深いですね。
※大きな潜水艦
※濃淡を使い分けた泡 ※障子紙をつなげてさらに大きい絵を描いた子がいました 向き合う相手や物によっては、全力で頑張ることがいいときもあれば、ふっと力を抜いたほうがうまくいくときもある。 力の強弱を意識すると一人ひとり、のびのびと生きることができるのかなと思います。 ~保護者の方から~ 「家ではなかなかできない経験なのでよかったです」 「水墨画って面白いですね!」 と、保護者の方も興味深そうにお子さんの制作過程を見つめていました。