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運動のコツ

台上前転を上手に跳ぶコツを解説!

台上前転を上手に跳ぶコツを解説!

なかなか上手に跳ぶことができず、つまずいてしまうお子さんが多い台上前転。できない経験を重ねると、運動が嫌いになったり、苦手意識が強くなったりする恐れがあります。台上前転を上手に跳んで、運動を楽しみましょう!

この記事では、台上前転にが上手にできない理由から、跳ぶコツ、家庭できる練習方法を紹介します。

台上前転ってどんな跳び方?

台上前転とは、跳び箱の上で「前転(でんぐり返し)」を行う跳び方のことです。開脚跳びや抱え込み跳びに続いて、幼稚園や小学校でも積極的に取り組まれることの多い基本の跳び方の一つです。台上前転には6つの動作があります。

 

  1. 助走
  2. 踏み切りを両足で踏み込む
  3. 跳び箱に手をつく
  4. 腰を高く上げる
  5. 前方に前転をする
  6. 着地

 

助走から踏み切りを両足で踏み込むところまでは、開脚跳びや抱え込み跳びと同じ動作です。そこに前転が加わったのが台上前転のため、コツさえつかめば誰でも上手に跳ぶことができます。

恐怖心を持つ子が多い

台上前転は、「落ちてしまいそう」「痛そう」など恐怖を感じてしまうお子さんが多い跳び方です。本来は台上前転を上手に跳ぶ身体能力があっても、恐怖心が強いと力を発揮できず失敗をしてしまいます。失敗を繰り返すことは、さらに恐怖心を大きくしてしまう可能性もあります。

台上前転を成功させるためには、恐怖心を押さえ込んで無理に挑戦するのではなく、段階を踏んで丁寧に練習を行い恐怖心を少しずつ無くすことが大切です。

台上前転ができない時にチェックしたい項目は3つ!

台上前転を成功させるために、今何ができていないのかチェックをしましょう。ここでは、台上前転を跳ぶことができない時に確認したい3つのチェックポイントを紹介します。できていない理由を知ることは、上手に跳ぶための近道です!

マットの上でまっすぐ前転できるているか

大前提として前転が上手にできる必要があります。まずは、マットの上で上手にできているか確認を行いましょう。

  • まっすぐ回れていること
  • 足を揃えて回れていること
  • 膝を曲げて着地できていること

マットの上で上手に前転ができないと、台上前転は成功できません。まずはマットの上で綺麗な前転ができるようになりましょう!

お尻が高く上がっているか

踏切を両足で踏み込んだ後に、お尻がしっかりと高く上がっているか確認をしましょう。お尻が高く上がっていないと、勢いを出すことができず上手に回れません。

お尻を高く上げることができない場合には、助走・踏み切りの勢いが足りない、踏み切りを踏み込む位置が跳び箱から遠すぎるなどの原因が考えられます。

頭のつく部分がてっぺんになっていないか

跳び箱に頭のてっぺんがついていると、上手に前転をすることができません。頭のてっぺんではなく、頭のうしろの部分(後頭部)を跳び箱につけるようにしましょう。

せっかくお尻が高く上がっても、跳び箱に頭のつく部分がてっぺんになってしまうと、回転できずに止まってしまったり、バランスを崩して跳び箱から落ちてしまったりする危険があります。

踏み切った後に止まってしまう、上手に前転ができないという場合には、頭のつく部分がてっぺんになっていないか確認をしましょう。

台上前転を上手に跳ぶコツ!

ここでは、台上前転を成功させるためのコツを紹介します。最初は上手に跳ぶことができなくても、動作を確認しながら繰り返し練習を行うことで跳べるようになります。特に、台上前転に対して恐怖心がある場合には、一つひとつ動作を丁寧に確認しながら練習を進めるのがおすすめです。

闇雲に挑戦し続けると失敗経験が重なり、より恐怖心が強くなってしまいます。少しずつできることを増やし、「自分はできる」「上手になった」という自信をつけて恐怖心を減らしていきましょう。

手は跳び箱の手前につく

開脚跳びや抱え込み跳びでは、跳び箱の奥に手をつくことが大切でした。しかし、台上前転では、跳び箱の手前に手をつくことが重要になります。跳び箱を両手で横からしっかりと持ち、手前の位置につくことを意識しましょう。

可能であれば、手のつく位置にテープなどで目標をつけて練習ができると良いですね。

肘をしっかりと伸ばして跳び箱を押す

跳び箱に手をつくときは、しっかりと肘を伸ばすようにしましょう。肘が曲がっていると、身体を支えることができず回転ができません。

肘をしっかりと伸ばすためには、背中の筋肉で身体を支える力が必要です。肘がどうしても曲がってしまう場合には、背中と腕の筋肉を使う練習をしましょう。

また、グッと跳び箱を腕の力で押す感覚も大切です。踏み切りの勢いでお尻を高くあげた後、腕の力で跳び箱を押して回転をします。

おへそをみながら回転をする

手をついた時に正面を見ていると、回転ができず立ち止まってしまったり、バランスを崩して跳び箱から落ちてしまったりします。手をついたら、しっかりとおへそを見て回転をしましょう。おへそを見て跳ぶと、自然と頭のてっぺんではなく後頭部が跳び箱につき、お尻が高く上がります。

身体が回りきってから前を見て着地

身体が回っている途中に着地に向けて足が出ると、バランスを崩したり、跳び箱から落ちたりするためとても危険です。身体がしっかりと回りきった後に、着地に入りましょう。特に、恐怖心があると回転の途中で着地に向かってしまう傾向があります。最初は跳び箱の横で補助してもらいながら感覚をつかみ、安心して回りきれるようになると良いですね。

また、着地の時はしっかりと前を見るようにしましょう。目線はまっすぐと前に向け、手は前に出してバランスをとるのがコツです。

家庭でできる練習方法

台上前転を上手に跳ぶために、家庭でできる練習方法を紹介します。家での練習は、幼稚園や小学校で練習するよりもリラックスして取り組むことができます。身体をのびのびと動かして、台上前転に必要な動きを身体で覚えましょう。

少し難しい跳び方だからこそ、上手に跳ぶことができると運動に対する自信や、達成感に繋がります!

カエルジャンプ

床に両手をつけてしゃがんだ姿勢になります。両手をついたままお尻、足の順番で高くあげる意識を行いながらジャンプをしましょう。腕が曲がっていると身体を支えることができないため、しっかりと腕を伸ばしてジャンプをすることが大切です。

この練習を行うことで、背中と腕の筋肉をつけることができます。また、踏み切りを踏んだ後にお尻をしっかり上げるための練習にもなります。

バランスを崩して顔から倒れてしまう恐れがあるため、最初は柔らかいお布団やマットの上で練習をしましょう。

お布団を細く畳んでまっすぐ前転をする練習

お布団やマットを縦長に畳んで道を作り、まっすぐ前転をする練習を行いましょう。台上前転を成功させるために、まっすぐ前転ができることが大前提となります。広いお布団だとまっすぐ回転する意識が弱くなったり、曲がっていることに自分自身が気づきにくかったりするため、細長く畳んで前転の練習を行いましょう。

前転の途中で曲がってしまう場合は、片方の腕に偏って力が入っていないか、頭のてっぺんがマットについていないか、回転中に足が開いていないか確認をしてみてください。

 

助走をつけて前転をする練習

マットの上での前転は、止まった姿勢からすることが多いです。そのため、助走をつけて回転をすることに恐怖心を抱いてしまうお子さんもいます。勢いをつけて前転を行う練習をしましょう。

最初は床に布団やマットレスを置いて、少し遠い距離から助走を行い跳び込むような形で前転を行います。この時、踏み切りをイメージして、両足を揃えて前転を始めるように意識しましょう。

慣れてきたら布団やマットレスを重ねた場所、ベッドなど高さを出して練習ができると、跳び箱に近い状態で練習することができます。

まとめ:台上前転を上手に跳んで、達成感を経験しよう!

開脚跳びや抱え込み跳びに比べると、難しそうに感じてしまう台上前転。ただ、基本がしっかりとできれば、上手に跳ぶことができる技です。

最初は上手できなくても、繰り返し練習をして跳べるようになりましょう。最初は難しい技だからこそ、上手に跳べた時に達成感を経験できます!