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運動のコツ

親子で楽しむ運動遊び9選!運動遊びのポイントも解説!

親子で楽しむ運動遊び9選!運動遊びのポイントも解説!

子どもの家での様子を見ていると、「運動不足が心配」と思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、幼児期の子どもには、毎日60分以上の運動が必要と言われています。なぜなら、子どもの頃の運動の経験が、将来の心身の発達に繋がるからです。

 

けれども、「どんな運動をしたらいいの?」「おすすめの運動遊びは?」と疑問に思ってしまいますよね。

今回は、親子でできる運動遊びを9つに厳選しました。さらに子どもの運動遊びで大切なポイントも徹底解説します。

運動遊びは年齢別に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

どうして、運動遊びが大切なのか?

運動遊びは、子どもの心と身体の発達に大きな影響を与えます。

楽しく身体を動かす経験は、将来の運動の基盤となり、体力や運動能力を発達させます。家族や友達と一緒に遊ぶことで、前向きな気持ちや集中力、コミュニケーション能力を伸ばすことにも繋がります。

​​世界保健機関(WHO)では、子どもの心身の健やかな成長のために「毎日、合計60分以上の中強度から高強度の身体活動」を勧めています。

つまり、子どもの成長を考えると、1日の中で散歩やお手伝い、外遊びなどを含め60分以上の運動が必要です。

 

しかし、現代の子どもの多くは運動量が足りていません。だからこそ、楽しく身体を動かす運動遊びが大切です。最初は10分間でもいいので身体を動かすことを習慣にしましょう。

運動遊びで大切な3要素

運動量を確保することも大切ですが、遊びの質も重要。運動遊びには大切な3要素があるので、ご紹介します。

①楽しむ気持ち

1つ目は、楽しむ気持ちです。 

子どもにとって、「身体を動かすのは楽しい」という気持ちが何よりのエネルギーになります。そのため、トレーニングより、遊びの要素がたくさんあるものがおすすめ。

子どもが心から楽しいと思えるような運動遊びを意識しましょう。

②多様な動き

2つ目は、多様な動きを取り入れることです。

子どもの時に多様な動きを経験することは非常に重要。小学校卒業までに、子どもの神経系は著しく発達するそうです。その期間に、より多くの動きを経験することで、脳が刺激され発達を促すことができます。

動きの引き出しがたくさんある子どもの方が、何か新しい運動を始めても、よりスムーズに動きを獲得できるようになります。

③発達に応じた運動遊びが大切

3つ目は、発達に応じた運動遊びが大切ということです。

子どもは、年齢や特性によって発達段階が大きく異なります。今の発達段階よりも難易度の高い動きを無理やりすると、子どもは自信喪失。辛い経験が、運動嫌いや低い自己肯定感に繋がる可能性もあります。

無理するよりも、今の年齢や発達段階に合った運動をして、「できた」「楽しい」という経験をより多く積み重ねていくことが大切です。

年齢別!親子でできる運動遊び9選

今回は、親子でできる運動遊びを9つに厳選しました。発達段階に応じて選べるように、年齢別にご紹介します。

3〜4歳におすすめの運動遊び

3〜4歳は、少しずつ身体のバランスをとったり、用具を操作したりすることができるようになる時期。最初はぎこちなくても、繰り返すことで動きがスムーズになります。

 

屋内:つかまって、ハイハイ

この運動遊びでは、「握る力」「バランス力」を養うことができます。

①大人が四つん這いになります。

② 子どもが背中やお腹にしがみつく。

③子どもはしっかりしがみついたまま、大人がハイハイで移動する。

 

屋内:コアラ

この運動遊びでは、「バランス力」「筋力」を養えます。

①大人がシコを踏むような状態で構える。

②子どもは大人の太ももの上に登って、バランスをとる。

③登ったまま、背中側をまわり、反対の太ももへ移動する。

 

屋外:バウンドキャッチ

この運動遊びでは、球技の基礎となるボール操作を経験できます。

①大人と子どもが向かい合う。

②地面に一回バウンドさせて相手にパスをする。

③ボールをキャッチしてバウンドして相手に返す。

※パスがなぜパスに慣れてきたら少しずつ距離を離してみましょう。

 

5〜6歳におすすめの運動遊び

5歳から6歳は、動きがより滑らかになります。自分の体重を自分で支える力が強くなったり、より活発に走り回ったりできる時期。

 

屋内:片足ジャンケン

この遊びは、ジャンケンを楽しみながら、「バランス力」「ルールを守る心」を養えます。

①新聞紙など大きな紙を人数分、用意する。

②紙の上に片足で立ったまま、ジャンケンをする。

③負けたら、紙を一回折る。勝ったらそのまま。

④これを繰り返す。紙から出た方が負け。

※片足が難しい場合は、両足立ちから始めましょう。

 

屋内:手押し車

手で身体を支えながら歩くことで、「腕の筋力」「体力」を鍛えられます。

①子どもが四つん這いになる。

②大人が子どもの両足をもつ。

③子どもは両手を使って歩く。

 

屋外:しっぽ取り

ゲームを楽しみながら、「走力」「体力」「瞬発力」を鍛えられます。

①タオルやロープなどを使って、後ろにしっぽをつける。

②相手のしっぽを取り合う。

③先に相手のしっぽを取った方が勝ち。

6歳以上におすすめの運動遊び

6歳以上は、動きが巧みになり、全力で走ることを心地よく感じる時期。複雑な動きやルールの遊びにも挑戦してみましょう。

 

屋内:タオル引き相撲

勝負を楽しみながら、「握力」「バランス力」を鍛えられる遊び。駆け引きも必要なので、自分の身体をコントロールする経験ができます。

①向かい合って片足立ち。互いにタオルの両はしを持つ。

②その場でタオルを引っ張り合う。

③バランスを崩して倒れた方が負け。

 

屋内:手押し相撲

タオルがない時は、手押し相撲がおすすめ。こちらの方が簡単です。

①ハイタッチできる距離で向かい合って、両足で立つ。

②両手でタッチしながら、相手を押す。

③バランスを崩した方が負け。

 

屋外:ねことネズミ(3人以上必要)

頭で考えて身体を動かす遊びです。瞬時の判断力を養うことができます。全力で走れる環境がある時にやってみましょう。

①二人組になって、「ねこ」「ネズミ」の役を決める。

②向かい合って立つ。

③「ねこ」と言われたら、「ねこ」が逃げ、「ネズミ」が追いかける。

④「ネズミ」と言われたら、「ネズミ」が逃げ、「ねこ」が追いかける。

※コールされた方が追いかけるルールに変更可能。

※「ね、ね、ねぎ」など、ちがう言葉を言っても盛り上がります。

運動遊びでの注意点

では、運動遊びでの注意点を確認しておきましょう。

①親も一緒に楽しむ

まず親自身が全力で楽しみましょう。子どもは親の真似をしますし、大好きな人が楽しそうにしていると自分も楽しくなります。

子どもに「運動って楽しい」と実感してもらうために、まず親自身が運動遊びを楽しむことを意識しましょう。

②無理なく続ける

無理なく続けることが大切です。子どもは、何歳でも発達途中なので、一回ではうまくできないこともあります。できないから止めるのではなく、無理なくやり続けることを大切にしましょう。

最初はぎこちない動きでも、繰り返しやることで動きが滑らかになっていきます。運動習慣を身につけるためにも、少しずつ挑戦することを大切にしましょう。

③できた時はしっかり褒める

子どもは、褒められるとやる気がアップします。そのため、大人にとって当たり前のことでも、できるようになった時はしっかり褒めましょう。

自分の成長を誰かに認めてもらえたという経験は、自己肯定感にも繋がります。運動も、自分のことも好きな子どもになるように、遊びながらたくさん褒めてあげてください。

まとめ

今回は「運動遊び」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

運動遊びで大切なことは、「楽しむ気持ち」「多様な動き」「発達段階の配慮」。今回紹介した遊びは、どれも簡単に親子で遊べるものばかりです。

まずは、10分間でもいいので、スキマ時間に一緒に身体を動かすことがおすすめ。楽しく遊びながら、運動量や動きの引き出しを増やしてみてはいかがでしょうか。

 

<参照サイト>

・文部科学省|「幼児期運動指針」

https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319771.htm

・文部科学省|「幼児期運動指針ガイドブック」

https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319772.htm

日本スポーツ協会|ACP(アクティブ・チャイルド・プログラム)

https://saas.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoxNDE1NDN9&detailFlg=1&pNo=48