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運動のコツ

縄跳びで後ろ跳びに挑戦!!4つのコツをご紹介

縄跳びで後ろ跳びに挑戦!!4つのコツをご紹介

後ろ跳びは、前跳びが安定して跳べる4歳くらいからだんだん跳べるようになってきます。しかし、後ろ跳びは前跳びと違って縄がほとんど見えません。跳ぶタイミングは感覚だけが頼りです。

前跳びが上達してきて縄跳びを楽しんでいても、後ろ跳びは怖いという子どもはたくさんいます。縄を怖がって姿勢が曲がっていたり、上手に縄を回せなかったりと子どもたちにとって難しいポイントが多くなっています。

縄跳びが苦手な子どもでも、練習の積み重ねやコツを掴むことで絶対に跳べるようになります。

今回は、後ろ跳びが上達する4つのコツと保護者さんの関わり方をご紹介します。

 

基本の練習3ステップ

練習する前に縄の確認をしましょう。

後ろ跳びをする際の縄は、前跳びで使っていた縄をそのまま使ってください。後ろ跳びが跳びやすいようにと、縄を変えることは控えたほうが良いです。

今まで練習していた縄だとすでに慣れているので、はやく感覚を掴むことができます。

縄の長さの目安は、縄の中央を踏んでひじを曲げて脇を締めて持ったとき、縄がピンと張るぐらいを目安にしてください。長さが適切でないと、たくさん練習しても上達が難しくなります。

基本の練習の前に必ず確認して、練習ステップへ進んでください。

 

ステップ1 腕を回す練習

まずは腕を回す練習から始めましょう。両手で縄を持ち、縄を前から後ろへ楕円を描くように回してみてください。

ポイントは、縄がきれいに回っていることです。速さは意識せず、縄が歪まないように回しましょう。

4歳くらいのお子さまは縄が後ろにきても、跳ばないように気を付けてくださいね。発達や成長面で、2つのことを同時に行うことがまだ難しい年齢です。

始めのうちは1つの動作が上手にできるようになってから、次のステップに進んでみてください。

 

ステップ2 縄を跳ぶ練習

縄を上手に回すことができたら、次は跳ぶ練習です。

練習ステップ1と同じく、縄を前から後ろに回して縄が止まった状態で縄を跳び越えてみましょう。

必ず縄が止まった状態で、跳ぶようにしてください。

そのままの勢いで跳ぼうとすると、縄に引っかかって転んだり、縄が足に当たって痛かったりと恐怖心が芽生えてしまうきっかけとなります。

一回ずつ丁寧に跳ぶことで、子どもたちも跳べたことへの嬉しさや楽しさを味わうことができて、練習を主体的に行うようになります。

ステップ2では、跳べている子どもたちを少し大げさにでも、たくさん褒めてあげると上達への近道ですよ!

 

ステップ3 止まらずに連続で跳ぶ

2つの練習を終えたら、最後は止まらずに連続で跳ぶ練習です。

まずは2跳躍1回旋で跳んでみてください。回す速さは遅くても良いので、たくさん跳んで後ろ跳びに慣れることが重要です。

連続で跳んでいて引っかかることが多い場合は、縄の回し方を少し変えてみてください。

楕円で跳べないお子さまには、背面に余裕を持たせるために「お尻を叩くように回すように回してみてね」と伝えましょう

子どもの成長や発達は人それぞれです。基本にとらわれず、その子に合わせた跳びやすい回し方を見つけることも上達への近道です!!

 

後ろ跳び上達の4つのコツ

基本の練習ステップがわかったところで、上達の近道になるコツや練習方法をご紹介します。

後ろ跳びが苦手な子でも、4つのコツを意識することができたら、必ず上手に跳べるようになります。苦手だからと諦めずに、練習に取り組んでみてください。

姿勢をまっすぐにする

縄跳びではどのような跳び方でも、姿勢が重要になっています。

特に後ろ跳びは、縄が見なくて怖がってしまい前傾姿勢になりがちです。前傾姿勢になると、縄もジャンプもぶれてしまうので失敗に繋がってしまいます。

姿勢をまっすぐ保つ為のポイントは、怖がらないことと目線を固定させることです。子どもの目線の先にある目印を1つ決めて、同じ場所で練習するように意識してみてください

目線を固定することで、姿勢をまっすぐ保つことができます。さらに同じ場所で練習することで、反復練習の効果が上がりますよ。

子どもが同じ練習に飽きてしまわないように、他の跳び方や遊びをして気分転換をするなど、工夫をしてみるとより楽しく練習に取り組むことができますね。

 

脇を締めて縄を回す

一生懸命に後ろ跳びを練習していると、脇が開きがちになってしまいます。脇が開いていると、縄がきれいな楕円を描くことができず引っかかりやすくなってしまいます。

脇が開いていることに、子どもたちは自分で気づきづらいので保護者の方が脇を締めるように声をかけてあげてください。

何度も声をかけてあげることで、跳んでいる最中でも脇を締めることを自分で意識することができます。

「脇が閉まっていないよ」と否定的な伝え方ではなく、「脇を締めたらもっと上手になるよ」と前向きな声掛けを心がけると、子どもたちはより上達することができますよ。

頭の上に縄がきたら跳ぶ

後ろ跳びで難しいポイントが、跳ぶタイミングです。前跳びとは違って、縄が見えづらいため跳ぶタイミングはほとんど感覚が頼りになります。

跳ぶタイミングの目安は、縄が頭の上にきたところで跳んでみてください。縄を回すスピードが速い場合は、目線をよぎったら跳んでみると感覚を掴むことができます。

始めのうちはタイミングが掴めず苦戦しますが、練習を重ねるとだんだんと掴めるようになりますので、タイミングを意識して跳んでみてくださいね。

 

縄の音を聞く

縄が頭にきたら跳ぶことに加えて、もう1つのコツがあります。

跳ぶタイミングをより意識するために、縄が地面に擦れる音をよく聞くと跳びやすくなります。

縄跳びでは一定のリズムを刻むので、縄の音が基準になり連続で跳ぶことができます。

後ろ跳びをしていて縄に恐怖心がないお子さまには、目を閉じて跳んでみることを勧めてみましょう。

目を閉じることで視覚に頼らず、音に集中することができます。感覚を刺激するので、縄跳びだけでなく発達にも良い刺激になりますよ。

後ろ跳びは、縄が見えないからこそ2つのコツを意識するだけでタイミングを早く掴むことができるので、ぜひ練習に取り入れてみてください。

 

子どもへのわかりやすい教え方や関わり方

子どもが練習しているけれど、どうやって教えたらいいのかわからない保護者さんも多いのではないでしょうか。子どもの理解力や体格など、大人とは違うのでわからなくても当然のことです。

さらに縄跳びに触れる機会もあまりなく、大人になったらできなくなっていて余計に教えることが難しいでしょう。

そのような保護者さんのために、私立幼稚園や体育教室で実際に行っているわかりやすい教え方や関わり方をご紹介します。

恐怖心をなくしてあげる関わり方

まず一番大事なことは、子どもの恐怖心をなくしてあげることです。縄が引っかかって失敗しても励ますと、子どものモチベーションアップに繋がります。

失敗したままや縄が体に当たって痛い思いをして、縄跳びに恐怖心が芽生えてしまうと上達するのに時間がかかってしまいます。

技術面ではありませんが、保護者の方が認めてくれることや励ましてくれることが子どもにとっては一番重要な要素です。

具体的になにが上手だったかを褒めると、縄跳びに自信が持つことができて有意義な練習にすることができますよ。

跳び方を実際に見せてあげる

アドバイスや技術面での教え方は、言葉でなく実際にお手本を見せてあげると、子どもは理解しやすくなります

具体的に教えるときには、見てほしいポイントをあらかじめ伝えてから、お手本を見せてあげるとより効果的です。

実際に保護者の方が縄を跳んで見せてあげることが一番の効果がありますが、できない場合は動画や画像を見せてあげても構いません。

年齢が低いお子さまこそ、お手本を有効活用してみてくださいね。

タイミングやリズムを一緒に取ってあげる

後ろ跳びで難しいポイントは、跳ぶタイミングです。一定のリズムを保護者の方がとってあげることで子どもは跳びやすくなります。

2跳躍1回旋の場合、「1・2・1・2」と数を数えることで頭ではなく感覚で跳ぶタイミングを覚えることができますよ。

前跳びと同じリズムですので、前跳びができるお子さまなら必ず後ろ跳びも跳ぶことができるはずです。

ぜひご一緒に、リズムをとって練習に励んでみてください。

 

まとめ

後ろ跳びの練習ステップやコツをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

お伝えした通り、後ろ跳びは恐怖心やタイミングが難しく、子どもたちにとっては難関です。

ですがコツを抑えて何度も練習を重ねることができれば、苦手な子でも必ず跳ぶことができます。

小さな成功でもたくさん褒めることで、恐怖心をなくしてあげることができ楽しい練習になりますよ。諦めずにご一緒に練習に取り組んでみてください。