小学校の一大イベントである運動会。子どもはもちろん、保護者の方も頑張っているわが子の姿が見ることができるため楽しみですよね。
運動会では綱引きやリレーなどの種目がありますが、特に大繩では全員の足並みを揃えることが大切です。
保護者の方は、わが子がチームの輪を乱さずに跳べているのか、思わず応援に力が入ってしまうのも仕方ありません。
大繩は見ているだけですと簡単そうに見えますが、実際に集団の中に入ると縄が見えなかったり思ったよりジャンプが低くて引っかかってしまったりと、難しいポイントも多いのです。
そして、集団で行う種目だからこそ、失敗すると子供の自己肯定感を下げてしまう可能性が高いです…
今回は、大繩の引っかからないコツや注意点をご紹介します。
記事の最後に、お家でも簡単にできる「大縄」を使わないおすすめ遊びをご紹介します!💫
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大繩で引っかからない5つのコツ
大繩は練習のときに上手くいっても、本番では記録がなかなか伸びず悔しい思いをすることも多い競技です。
少しでも多くの回数を跳ぶことができるように、全員でコツを共有すると新記録を更新できるのではないでしょうか。
大繩は大きく分けて、5つのコツがあります。
- 声を揃えて跳ぶ
- 一定のリズムで跳ぶ
- 姿勢を真っ直ぐ保つ
- 跳ぶ場所や並び方の工夫
- 跳びやすい持ち方や回し方
それでは、大繩の5つのコツを詳しく見ていきましょう。
①声と跳び方を揃えて跳ぶ
大繩では、全員でタイミングを合わせて跳ぶことが重要になります。全員でタイミングを合わせるために、掛け声や数を数える声を合わせると跳ぶタイミングを共有することができます。
大繩の練習を始める前に、縄を回す前の掛け声を決めるとスムーズに進めることができますよ。
縄をいきなり回さず、「1,2,3」という声と共に縄の助走をとると、回す人も跳ぶ人もタイミングを合わせることができます。
そして数を数える人は、大繩が得意な人が数えるようにすると失敗することが減ります。跳びながら数えると、呼吸や体力にも影響するので大繩が苦手な人は数えることは控えて、跳ぶことだけに専念してください。
タイミングがずれないように、1回旋1跳躍という跳び方も統一しましょう。
どうしても難しい子は無理に合わせなくても良いですが、全員合わせて跳ぶことが大事なのでなるべく跳び方も合わせてみてください。
②一定のリズムで跳ぶ
跳ぶタイミングを合わせるために一定のリズムを保つと連続で跳びやすくなります。
声を合わせることでリズムやタイミングを合わせることになりますが、連続でたくさん跳ぶにつれて気持ちが焦ってしまい早くなってしまいがちです。
目安として、一秒で一回跳べるように意識しましょう。
跳びながらだと秒数を数えることは難しいので、一緒に練習を見てくれている保護者の方や先生が一定のリズムで跳べているかを教えてあげてください。
③姿勢を真っ直ぐ保つ
縄跳びや大繩では、姿勢を真っ直ぐに保つことは必ず意識しておくべきコツです。
連続で跳ぶと体力がなくなって、姿勢が崩れていくので注意が必要です。姿勢が崩れて前かがみになると、ジャンプの高さが足りなくなって引っかかりやすくなります。
姿勢を真っ直ぐ保つために、跳んでいる時の目線の位置を予め決めて跳ぶようにしましょう。
目線の先にある目印や、前の人の後頭部などチームで共有しておくと全員が意識できるようになります。
バラバラにならないように、目線の位置も全員で決めてみてくださいね。
④跳ぶ場所や並び方の工夫
チームの中で跳ぶ場所や並び方を工夫するだけで、引っかからずに跳べるようになります。
回し手近くの列の先頭は、縄の速さが中心よりも速くて、縄の円が狭いため一番難しい場所です。そのため、身長が低くて大繩が得意な子を配置するようにしましょう。
そして列の中心部は、身長が高くて体力がある子が望ましいです。先頭に比べて跳びやすい位置ですが、縄が地面に当たってバウンドするので、ジャンプの高さに注意が必要です。
大繩が苦手な子は、先頭ではなく中心部の近くに配置すると跳びやすくなります。
また、苦手な子を固めずにバラバラに配置すると、引っかかる可能性を減らすことができるので並び方を考えるときには意識しましょう。
それぞれの身長や能力の違いを考えて、並び方を話し合ってみてください。
⑤跳びやすい持ち方や回し方
大繩では、跳ぶことだけではなく回し方も重要になります。
回すときの基本姿勢は、足を肩幅よりやや開いて腰を落とし踏ん張りやすい姿勢で回すと、縄が安定します。
縄の長さの目安は、縄の中心が地面に触れる程度の長さにして持つようにすると、跳びやすくなります。
そして縄の回し方のコツは、体全体を使ってかまぼこのような軌道を描くように回してみましょう。
2人の回し手の力加減のバランスが合っていないと、縄がぶれてしまうので跳びにくくなってしまいます。
回し手も心を1つに合わせて回せるように、たくさん練習を重ねてみてくださいね。
いきなり大縄跳びさせないことが重要
ここまで、大縄の跳び方やコツについて解説してきましたが、
「いきなり大縄させないってどういうこと??」と思った方も多いはず・・・
この理由はシンプルで、
苦手意識のある種目を何度も経験させると、子供の自信が失われてしまうからです。
大縄跳びの練習は「大縄を跳ぶ」しかないと思っているのであれば、それは違います。
重要なのは「なぜ跳べないのか。」をはっきりさせること。
よくある事例をもとに解説しますね。
この解説では「発達のピラミッド」の考え方をもとに解説します。
他ではなかなか知れない情報が盛りだくさんで、かなり詳しく書いてあるます。
このように苦手の分析がされている記事をみたい方はこちらもチェックしてみてください✨
タイミングがずれる
大繩はタイミングを合わせることがコツでしたね。縄を跳ぶ・回すタイミングがずれると必ず引っかかってしまいます。
タイミングがずれないように5つのコツでお伝えした、声を揃えることと一定のリズムを保つこと
これはとても重要なのですが、なぜタイミングがズレるのかを考えてみましょう。
理学療法士の目線から、ジャンプするタイミングがつかめないのは
視覚処理の苦手さが関係しているかもしれません。
もっと細かくいうと、【目と体の協調性】で、【縄を見る▶︎脳で処理▶︎体を動かす】までの連動がスムーズでない可能性があります。
なので、大縄を使用しなくても、目と体の協調性を育てることで、自然と大縄が跳べるようになるんです。
ジャンプが低すぎる
足があがらなくなってジャンプが低くなり引っかかることも、よくある失敗の1つです。
シンプルな体力も原因としてありますが
そもそも、正しくジャンプできていますか??
股関節・膝・足首を使い、さらに腕を振る必要があり、これらができると省エネでジャンプすることができるので
体力も長く持つようになります。
そして、これができない子はボディイメージの形成が遅れていることがよくあります。
ボディイメージとは簡単にいうと
「体を思った通りに動かすことができる能力」です。
ボディイメージは【前庭感覚・固有感覚・触覚】が育つことで、形成されますが、
これらの感覚の発達がゆっくりだとなかなか形成されません。
「高くジャンプして!」という声掛けは無意味なこともあるんです。
跳ぶ場所がずれていく
予め並び方や場所を決めていても、だんだんと列が乱れると引っかかってしまう原因になります。
列を意識できないとか、周りに合わせられないとか
よく思われてしまうのですが、これは違います。
「その場でジャンプできない原因」があるんです。
そしてその原因とは、ボディイメージ・姿勢制御・バランスなどです。
ジャンプをして、位置がズレたならもとに戻ることがそもそもできない可能性が高いです。
こんな子に、「その場でジャンプしろ!」「位置がズレてるぞ!」と注意しても
なかなか成長しません・・・
大縄が苦手な子におすすめの運動
大縄の練習にはまずは縄を使わずに練習してみましょう!
これらの運動ができてから、大縄跳びを始めることをお勧めします。
学校で始まる前に、おうちでぜひやってみてください!
開脚ジャンプ
これは親子もしくは兄弟で行えるジャンプ遊びです!
その場でジャンプする能力を習得しながら、相手に合わせる練習にもなります!
大縄に恐怖心がある子の導入としてやってみてください!
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タオルの船
この遊びはジャンプをしないものの、体幹やバランス能力を高める練習になります!
タオルが引っ張られると体が傾きますが、落ちないように瞬時に力を入れる必要があります!
前庭感覚や固有感覚を育てたい子にもってこいの遊びです💪
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大縄跳びの練習で、大縄ばかりさせる必要はありません。
発達のピラミッドをもとに、「うちの子は、なぜ大縄跳びが苦手なのか」を明確にすることが何よりも大切です✨
大縄に苦手意識がある子は本当に多いです。
そのまま放置しておくと、クラス全員の足を引っ張る形になり、子供の自己肯定感は下がってしまいます・・・
この記事を見てくださった方のお子さんをなんとか救いたい…!
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