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運動のコツ

子供が自転車に乗るための環境を整えてあげよう!

子供が自転車に乗るための環境を整えてあげよう!

4歳から6歳のお子様の子育てをされているお父さん、お母さん!そろそろ自転車に乗れるようになってほしいと思っている頃ではないですか?

そのためにはまず、お父さんお母さん自身の『不安』から排除していくことが大切です!

そうすることでおのずと自転車に乗るための環境は整っていきます!

 

子供が自転車に乗れないのはご両親が原因…?

まだ自転車に乗ることができていないお子様を抱えるお父さんお母さん。ついこのようなことをしてしまってはいないでしょうか?

①過保護になりすぎてしまう

 子供に対し、安易に手を貸すことは子供たちの成長の場を奪ってしまいます

自転車に乗り始めの頃はよろけてしまうことがほとんどで、そのまま倒れてしまうことばかりです。初めて取り掛かることは大人であっても失敗はつきものです。

 私は今、小学生を対象としたサッカースクールで指導を行っております。初心者の子供も多く、勢い余って他の選手にぶつかってしまうシーンが多く見られます。その際私は軽度だと判断した場合はプレーを続行させるようにしております。失敗を次のプレーに生かし、逞しく育ってほしいからです。そうすることで成長のスピードが早まった選手を何人も見てきました。

 子供は大人の感情を読み取る能力が非常に長けております。あまりにも甘やかしすぎてしまうことで、誤った愛情を感じ取ってしまう可能性があります。時には厳しく接することが重要となります。

  

②最初からハードルを上げてしまう

 通常の二輪車から始めてしまってはいつまでも乗りこなすことはできません。

「うちの子供なら最初から自転車に乗れる!」「うちの子が自転車に乗れないなんて信じられない。」

 そんな風に思っているお父さんお母さんはいらっしゃいませんか?そうして補助輪をつけなかったり、大きめの自転車に乗せてしまったりしていませんか?

 自転車に乗るのはとても難しいです。車輪二つでバランスをうまく取ることが必要です。しかも、自分の脚を使わなければ前に進みません。パワーとバランスをうまく調整することは小さい子供にとっては簡単なことではありません。

一気に難しいことに挑戦してしまうと、悪いイメージばかり先行してしまい、自転車に乗ることが嫌いになってしまいかねません。

お父さんお母さんは子供の力をしっかり見極めて上げることが上達への近道かもしれません。

 

③ケガを考慮し自転車に乗せない

 そもそも自転車に触れる機会を設けてあげないことには話が始まりません。

先ほども言いましたが、初めて自転車に乗るときは、よろけ倒れてしまうことがほとんどです。その際初めてだとうまく倒れることが出来ず、腕や脚を擦りむいたり、手首をひねってしまったりなどのケガが考えられます。けがはしないに越したことはありません。痛い思いをせずに乗ることができれば最高です。

 しかし、ケガを恐れ自転車に触れる機会を奪ってはいつまでも乗りこなすことはできません。以前このような言葉を耳にしたことがあります。

 『子供は自らで痛みを知ることで成長していきます。なので治るケガであればいっぱいしましょう

お父さんお母さん自らで成長の機会を奪ってしまってまいけません。

解決策

では、どのような方法で『不安』を払拭すればいいのでしょうか?

①地面が固くない場所で乗せてあげる

芝生の公園など、転んでもケガの心配がない場所から始めてください。

自宅前の道路や、土の公園だとどうしてもケガのリスクが高まってしまいます。地面が固いことで衝撃も大きくなり、痛みも大きくなってしまいます。強い痛みはトラウマになってしまいます。私は怖いもの知らずだったので、アスファルトの上でいっぱい転んでいました(笑)

サッカー指導の場においては、なるべく人工芝のグラウンドを確保するようにしております。少しでもケガのリスクを軽減し、思い切ってプレーしてもらうためです。

しかし、そんな条件の良い場所はなかなか見つかるものではありません。そんなときは次の解決策です。

 

②三輪車や補助輪を有効活用する

二輪車より安全な状態でペダルを漕ぐ楽しさを感じてもらいます。自転車を乗る上で楽しさを感じる点は、自分の足で走るより速く移動できることです。あの爽快感はなかなか味わうことができません。

三輪車や補助輪付きの自転車であれば転倒の可能性を軽減することができます。おすすめは、三輪車→補助輪付き自転車→二輪車の順で行うことで安全に自転車に乗ることができます。

 補助輪については最初は両輪をつけてあげましょう。規格により地面から少し浮いた状態で作られているため、三輪車よりも難しくなります。また種類によっては高さを調節できるものも販売されています。慣れてき次第地面から浮かせてあげることにより、二輪車に乗った状態に近づけることができます。高さを調節できないものに関しては、自力で曲げてあげることも可能ですが、補助輪が折れてしまったり、高さを均等に調節するのが難しい為おすすめできません。両輪つけたなかで乗りこなせるようになってきたら、片輪にすることでより二輪車に近づき、バランス感覚を掴めるようになります。

 

③ケガをした際の応急処置を覚える

いざという際に正しい処置が頭に入っていれば慌てることはありません。

いくら環境を整えたとしても不測の事態は起こってしまいます。起こりうるケガとしては擦り傷が多いかと思います。正しい処置を行えないと、傷口から膿んでしまい治りが遅くなってしまいます。まずは傷口をしっかりと消毒する必要があります。もうひとつ考えられるケガは手首などの捻挫やつきゆびです。骨や関節のケガに対しては氷などを使い患部を冷やすアイシングという処置が大切です。

 そして、このようなケガに対する処置に必要な用具を用意しなければなりません。用具は100円ショップでもそろえることが可能です。氷はすぐに用意することは難しいですが、最近では叩けば一瞬で冷える保冷材も販売してますので、代用することが可能です。

 

まとめ

  このように、環境を整えることで生まれる1番のメリットは、お父さんお母さんの『心の余裕』です。余裕が生まれることで、かける言葉遣い、お子様に接する態度、そして表情が変わります。子供は、大人の気持ちを察する能力に長けています。殺伐とした雰囲気の中ではのびのびと自転車に乗ることはできません。穏やかな気持ちで接することで子供たちの成長をぐんぐん促してあげてください。